図書館

月末が来ると思い出す、原稿〆切り。ちょっと肝心な本が見つけられず行き詰まり、灘の図書館へ数年ぶりに行って本をさがしてみる。しかしパソコンで検索すると見事に貸し出し中だらけで、あきらめて館内をうろうろしてみるが、なんだこの淀んだ空気は。座れるコーナーは殆どが老人(それも男性ばかり)が席とりをして寝ている人もいた。じゅうたんを敷いてある子ども用のコーナーまで老人が座り、なんだかな高齢化社会を実感した。溢れた老人がヒマを持てあまして図書館で新聞や雑誌を読んでヒマをつぶしているように見えた。何も借りず、出て下の本屋に行ってみると捜している本を見つけた。よかったぁ。これで原稿が完成する。
いつもサンドイッチを食べる喫茶店でアイスコーヒーを飲み、新聞を読む。早く帰って本を読みパソコンに向かって仕上げ。ずっと気になってたので、できたのを読み返してホッとしたら一杯やりたくなった。外は、雨のあとの洗い流されたようにきれいな夕方だ。ひとまわり歩いてから、家に帰ると郵便局から緑色の見慣れた封筒が来ていて先週、甲南の同級生に頼まれて送った「蒼茫」の本の代金の振込通知だった。これがまた古本でなかなか無かったので文学全集に入っている大きな本を送ったので気にしていたのが、本代300円にかなり上乗せして入金してあった。送料をひいても大分余り儲けたようになってしまう。あちゃ〜。本と言えば、今日やっと見つけた本のことで、仕方がないから昨日は電話で問い合わせもしたな。胸くそ悪いこともあったり会いたくないこともあっても、結局本つながりで付き合いがあることは多いのだ。