水明洞

今年三度目の京都へ行った。一度目は正月明けの一月で、おそろしく寒い雪の舞う日だった。二度目は桜が散る雨の日の四月はじめ。そして三度目は五月の初夏の晴れた日。もう京都は暑いなぁ。
前から、すこし聞いていた良くない噂を確かめに河原町へまず行くと、休み。やっぱりと思うような暗い気持になる。そこから行くと知らせていた三月書房へ午後3時前に着くと、宍戸さんと若い男性がもう入口で立っていた。とりあえず中に入り、本を見て思わぬ古本系の新刊を発見した。天野忠の詩集が充実しているなぁ。息子さんに本を買う時に、水明洞の場所を聞く。そういえば、店内にジャズが流れている。宍戸さん、Yさんと三人でデコイでコーヒーを飲みながらお話する。少し湯川さんのことも聞いた。宍戸さんは、若いなぁ。デコイのコーヒーはおいしかった。
二条通を歩いて鴨川を超え、住宅地の中のような場所に水明洞を見つける。よそさんには、わかりにくい場所やなぁ。郵便受けに「水明洞」と紙に書いた看板?があるのでわかった。百均をさがして、二号店ではかなり長い時間中で本を見てまわった。ここは良い。しかしすでにゴッドハンドの魔の手に侵食されまくっているのか手ごろなのがない。欲しいと思うのは、みなそんな値で高いのだ。文字通り掘り出し物が出て来ませんがな。ずっと、水明洞にきたかったのでうれしい。だんだん足が疲れてきて、木屋町通りを歩いて芸者さんの着物姿に何人も会いながら帰路につく。帰る道の大丸を通ると優待デーとかで賑わっている中、夏帽子の売場で、ちょっと見てしまい被ったりして気に入ったので、マキシンの白の夏用の帽子を買った。8500円を大丸カードに入ると一割引ですとかでカードに入り7650円になった。帽子ひとつでも頭に被るのは気に入ったのが見つけるのが難しいのよ。マキシンは、神戸の有名な帽子店でなんで京都で買うんだろね。自転車に乗るのでゴムもサービスでつけてもらう。
帰りの電車で、向かいにすわった若い女性が携帯電話でしゃべりながら入ってきてずっとしゃべり続けている。聞こえるのでうんざりしていると、どうも別れ話の様子で、別れてもまた友だちで会おうな。とかなんとか女の方が言い、男はしぶって会いたくないとかみたいだ。やれやれ。