大丸前の本屋

nae586252008-03-11

春らしい通り越して、ぼわっとした空気がふくれたように霞んでいる。四月になったみたいな陽気に、暑い日が今度は来るのかと、少しうんざりした。
某元町の老舗書店のパート番頭さん平野さんの別の顔である本屋の目コラムいつも「海会」でも一番先に読んでるが、そのまた別のコラムで大丸前にあった日東館書林のことがあった。震災でビルが倒壊しそのまま復活ならず無念の廃業になるまで、私も以前短い文を書いたが元町駅から一番近い、大丸前の交差点の角にある顔のような本屋だった。古いとは知っていたが、ここへ劇作家の菊田一夫がからんでいるのは流石、ベテラン書店員のウンチクだねぇ。日東館は背の高い細長いビルで店内はあちこちに階段があって、ぼんやり本持ってうろうろしてると階段にけつまずきそうになるので(おそらくこけたお客さんは多いだろう)近眼の私は、結構足元をこわごわと見て歩いた。覚えているのは、本の雑誌をはじめて知って買ったのが、ここだった。今は、その場所は雑居ビルになっている。
ちなみに菊田氏が丁稚奉公した美術商て、日東館のとなりなら末積かな。しかし元町の結構広いエリアに新刊屋が一軒だけになった。宝文館がまさかやめるなんて、ほんとに神戸で本買う人間おらんのか・・・
 #携帯写真館 日東館書林のあった大丸前 人力でも走ってそうだ