小説が新しい才能に出会う日

ええとタイトルは「早稲田文学」7号(2006年11月)からのコピーです。この前、芥川賞をとられた川上未映子さんの小説が、このWBの表紙に写真付きで発表された「感じる専門家 採用試験」があったのを知り、フリペ収集家の名も持っている(?)私が部屋の本棚を捜したら出てきたのですよ、それが。二年前に早稲田文学は、予言めいたコピーしっかり付けておられたのですねぇ。さすがだ。
それで、小説も読みました。大阪弁語りの朗読劇見てるような文章で良い感じです。樋口一葉に影響されたと言うの、ようわかりますな。でも、やっぱり一葉さんのようになりたい。はきついけど思いあがり言うもんや。(ごめんね)一葉さんはもっとすごい人なんだっせ。「たけくらべ」は今読んでみても、じーんと来るもんね。若さってなんでも可能みたいで、すごいことだよね。
WBのバックナンバは創刊号から最新号まで捨ててないので揃っている。フリペなので0円でお金はいらないが、すぐになくなってしまうと手に入らないのでマメに置いている本屋で隠れた置き場所を何も買わなくてもチェックするという、ビンボくさい習慣が身についてしまった。ここだけの話その手のブツは都心の客の多い本屋ではムダ足になることが多いので少しはなれた客の多くない本屋に行くのよね。殆ど、ざっと読んで終わりになるけど捨てないので、部屋はそんな紙モノで溢れてしまう。たまに連載で好きなのができて毎月たのしみにするのもある。書肆アクセスがあった時は、そんな手に入れにくいフリペやミニコミの宝庫だった。大きな損失だよなぁ。
今日も、ひらひらとぼたん雪が舞う日。今日の収穫は、このWBだったのだ。