芥川賞とバレンタインデー

nae586252008-02-14

バレンタインデーも仕事の日、何故か女性からチョコを三つもいただいた。ひとつは今はおられない先生からで、お元気な時は大きな紙袋を持って出てこられて業者の男性の方に配り、おすそわけのように私達もひとつ貰うのが恒例だった。いろいろこの半年にあり、仕事の後、甘いにおいのする宝石のような小粒のチョコを見るとなんだかホロ苦い味がするよう。ほんとうに尊敬できる上司を持つのは一生に一度しかない。夜には家人も会社でもらってきたと二箱も置いたので、家はチョコレートだらけになる。こう多すぎると、食べる気がなくなるんだよな。私は結局自分で買ったのは昔からあるハートチョコ80円ひとつだけ。ピーナツが入ってるので、おかしいけどこれが一番おいしい。そんなものだすよ、ほんま。
仕事の帰りに本屋をのぞくと、「文藝春秋芥川賞発表号があり読んでみる。『乳と卵』川上未映子さんは大阪出身で、家が貧しく弟の大学費用を出すのに書店員のバイトと新地でホステスをされて学費を出していたとインタビューで話していた。それだけでも美談だが歌手デビューし上京後にブログを宣伝兼ねて書いてるのが処女本になったとか、随分と苦労と波乱の人生のように伺える。それにきれいな人で独特の雰囲気があるね。作品にも、そんな雰囲気が出てるみたい。書店員のバイトは大阪のS堂で二年間フルでしていたと言うから一人前だろう。樋口一葉のようになるかどうかは、少し微妙な気もするけど弟思いで貧乏なところは同じだよね。