余韻の中

nae586252008-02-04

節分に立春と春の兆しのような行事が続く。春は名のみの風の・・・早春譜でしたっけ、そんな詩が出てくる寒い朝です。節分の豆まきは今年はせず、巻き寿司だけ食べる。三宮へ出て「ちくま」「本とも」「波」のPR誌をゲット。ついでに、ほん手用の紙も買う。「ちくま」2月号では、荻原魚雷「ねたり起きたり天野忠」の連載がはじまり、これが読んでしまう。少し一歩ひいた時代遅れに見えそうな魚雷さんの視点は古本好きには、とてもぴったり来る。天野忠の詩集はよく見るのは京都へ行くからかな。三月書房の棚に何冊もあった気がするし、宍戸さんは親しいんじゃないだろうか。あそこの番台にへばりつくように、宍戸さんから貴重なお話を聞いた。
連載には『余韻の中』永井出版企画をネットで見つけたことから始まる。読んでいると、この本が欲しくなった。<風邪をひいて三日つづけて勤めを休んだ。その間中、雨が降ったりやんだりした。> 天野忠は、京都の同年代の人や年下の文学好きな人達から、忠(ちゅう)さんと呼ばれているよう思う。肩ひじ張らずひっそり生きてても存在はじんわり大きいのかな。今度、本をさがしてみよう。
本のメルマガ、今月はじめて休みました。三十三回一度も休まず。とか前回書いたばかりだのに、月末にどうしても書きだせなかったのだ。映画批評の原稿を書いて時間がなかったし。しかし、本マガはメルマガなので紙面に穴があくとかはないし原稿料も出ないので、二回に一度ぐらいしか書かない同人の人も多い。どうかすると一年以上、一度も書かずに「お休みでーす」とする方もいるらしい。それならおりろよ。と思うが、お金貰う連載ならできることじゃないね。
お年玉年賀はがきの抽選、一枚だけ当たっていた。車谷長吉さんからの年賀状だった。郵便局で切手シートを受け取り、あらためてハガキを読むと車谷さんの独特の字がなんだかホッとした。