小さな手袋

nae586252008-01-17

朝から雪でも積もってそうに寒い。このごろ、すごく寒いっすねぇ。これで風邪ひきの人増えるだろうなぁ(ため息)また仕事も忙しくなるんだよな。震災の日でテレビは神戸ばかり映る。とってつけたように急に震災の話が出て、わざとらしい地震対策だのする今日が私は嫌いだ。どうしたって忘れることなんかない事だから。どちらかと言うと、いい加減にそっとしてくれと思う。家が全壊しただけでウチは済んだけど、すぐ隣では昨日までしゃべってたおばさんが亡くなっている。声上げてやかましい人は家にひびも入ってない人が多いような気がするけど・・・まぁ毎年同じこと言ってますが。その後の震災景気のようなので人生狂った人も実は多いのを何人も知っていて、某同い年のスナックをしていたママさんはマンションが被災し住めたけど罹災証明が出て無利子の融資を受けたりで山手に一戸建を買い、主人は某デパートの食品売場で働いてたのも気が大きくなり辞めて、とんかつ屋をはじめたが震災復興が落ち着くとスナックもとんかつ屋も客がまるで来ず、借金で家も一年足らずで売り店も売り離婚して今は行方知れず状態だ。子どもが4人もいたのにね。大なり小なり、震災後に家を買ったり建てたりして不景気になり破産した人は多い。持家の夢てのはその力がない人が思わず実現したりするとおかしくなるのかもしんない。
今月は平日休みが今日しかなく、京都へ出かけたがなんでこんなに寒いんだと京都駅を出て思った。京都てとこは、冬は底冷えするし夏は地熱がとぐろ巻いたように暑い。街を歩いてても体が冷えて小雪まで舞っていた。寺町の三月書房へとにかく顔を出すけれど宍戸さん、さっき来て出ていったとかで大吉とか行きそうな店を聞くけど来ていないとか。あらまぁすれ違いだっせ。そんな日もあると、本棚をゆっくり見て小沼丹『小さな手袋』と「ブッキッシュ」山田稔特集号を買い、宍戸さんに「ほんの手帖」45号を渡してもらうようお願いする。こんな本が新刊書店で売ってるの、ここぐらいだろね。本を見てても、窓の外は雪が降っている。京都は雪が似合うね。
いつものスマート珈琲店であったまろうと思ったら満席で待ってる人もいてあきらめてミスタードーナツでコーヒーとシナモンロールで休憩し、『小さな手袋』を読むと上質のエッセイが読みやすく良い本買ったなと思った。冬の夕暮れは早く、錦市場を歩いて、ちりめんじゃこやしょうがの天ぷら等買い電車に乗ると外は深夜みたいに暗い。電車でも、ずっと本を読んでいたので知らぬ間に芦屋まで来ていて各停に乗りかえる。神戸も寒いが同じ寒さでも京都より慣れた寒さみたいだ。京都の人が神戸に来ると、きっと神戸の方が寒いと思うのだろうか。