お宝発見

年末になると、押入や箪笥の奥から眠っていたモノが掃除と共に出てきたりする。それが出てきた〜。娘が20歳になったので一応、見ておこうと振袖一式を箪笥を開けて引っ張りだしてみる。ほんまに子どもが成人式に行く年になるんだっせ。私は行かなかったが、母親が着物好きで振袖や訪問着は揃っているが、正直箪笥のこやし。十年以上袖を通していないし太って合わないし・・・。しわがないかタトウを開いて確かめてみると、なつかしい鮮やかな青い絞りがパッと出てくる。これと別に赤いフォーマルドレスもある(同様に太ってはいりまへん)全部、娘行きだなぁ。着れるようにダイエットしようなんて気は、さらさらない。
着物を出してる時に、見慣れない桐の箱が出てきて開けてみるとなんやら絵柄のある高そうな帯と着物のセットだった。そういや震災後に実家から私の着物全部持って行けと言われ持ち帰った時に、入ってたので母親がこしらえた着物が入ってたのだ。めんどくさいからあんたとこで置いといてとか言われて十年経ったが、箱の蓋の裏になんやら墨書が書いてあり、上村松○ 印がある。へっなんだこれ上村て、あの日本画家の「序の舞」の、など思ってしみじみ見るけどとにかく印刷とかじゃない墨で書いてある。まぁ確かに、この着物は高いので有名な呉服屋で母親が某人形作家の表彰式用に大金出して買った(多分)ので、絵柄が上村松○作もありだろう。おそらく母親は、この画家の名前知らんやろうなぁ。なんでも鑑定団に出せそうなのが出てきたよ。思わず質屋に持って行ったら幾らつけるやろかとかアホな考えがよぎるものの蓋を閉めて箪笥に戻した。やれやれ。
年の瀬の仕事で、一年の本関係の総計算もする。明らかに売れたより買った本の方が多い。今度は本棚の整理と掃除が待っているのだ。