神戸らしい

水曜は曜日どおりな一日、曇りの日。ふらっと出かける気にもならないなぁ。電車の乗る前のホームは晴れた日が似合うのだ。神戸らしいつうか、ふとしたことで昔よく行った、南天壮書店のルーツを知る。今は完全にないが、かっては灘、東灘中心に良い書店だった。六甲に創業者の豪邸があって庭には能舞台もあった江戸時代からの名家だった。私は芦屋から深江駅の地下にあったその書店が好きで自転車でよく行ったもの。そこからコーべブックスが開店し優秀な書店員がいたので有名だった。コーべブックスも三宮地下の南側にあった頃、よく行った。そこに、K家の二代目がいたが、5年前にどちらも閉店。コーべBは福家書店が跡に入り皮肉なことに、以前より賑わっている。六甲道にあった南天壮も別の書店が入っている。古い旧家が起した本屋はみな、つぶれてしまったが三代目さんが東灘の大型書店で書店員でいると知る。よく行く駅ビル中の大きな本屋だ。なんとまぁ狭い世界だね。そんな話を、コーべブックス元社員で今は独立され私もお世話になっている本屋さんで内輪ぽくしゃべっていた。まぁね、幾ら昔はどうこうと自慢してみてもツワモノどもの夢の跡だろ。能舞台のある屋敷はどうなったのかな。もひとつの老舗書店の前の店長も西宮あたりで書店員されてるとか。ほんとにね他の仕事できなくなるのかなぁ。
ひとつおまけに神戸らしいのは、六甲山のふもとで海のあいだにあるせいで私等は、北を山側、南を海(浜)側とすぐ言ってしまう。ずっと山のある方が北だと育ってきた。時どき、住んでない人が知ったふうに神戸は山っぺり、海っぺりと言います。とか本で書いてあるのを読むけど、住んでる人はそんなこたぁ言いません。狭いことを言うと、六甲山の裏は神戸らしくないと言えるかも。あちらじゃ山側や海側は住んでいて感じることないだろう。住んだことないのでわからないが、北区の鈴蘭台へ行った時は北も南も見えるのは山ばかりで、山の間みたいだった。多分、神戸市ができて区になる前は山の中だったんだろう。深江だって海と山の間が狭く田んぼだらけだったとか。漁師が多く朝とった魚を売りに六甲山超えて有馬まで行ってたらしいから、昔は田舎だったのよ。