京のにわか雨

そんな歌がむかしあったなぁ。(すぐわかる人は年がわかる)そんな歌を思いだすような今にも雨がふりそうな京都へ三ヶ月ぶりに行ってきた。朝は雨がふって今年は古本祭りは雨の日が多い。カゼも治りきってないので知恩寺へは行かず寺町通へ行く手前の六曜コーヒー店へひさしぶりに行きコーヒーを飲む。ここのマスターはフォーク時代からのシンガー(らしい)カウンターの奥に冷蔵庫の上に置かれたプレーヤーがそれっぽい。コスモスがきれいに秋を色つけているように咲いている。ジュンク堂がすぐ近くにできてて初めて入ってみる、5階までエレベーターに乗り出ると裏口みたいな場所。これ万引しやすくないのかなぁと少し心配な場所だね。きれいな図書館みたいに棚が高く平積みが少しだけ。うろうろ見て、雑誌棚を見ると「HB」創刊号がある。おお、これかぁと手にとりパラパラ読むけど、どうもピンと来ないしおっと欲しくなる感じがせず買わず。相性悪いのかな?この雑誌コーナー、確かに冊数は多い。通り道だしまた来そうな気がする。本をそろえる力で呼ぶんだろか。ブックファーストも新しくできたし一時は丸善閉店からさみしかったので、寄る本屋が増えるのは良いことです。
三月書房へ行くと宍戸さん最近、店番するのもやめられたとかで顔を出すだけらしい。ミエコさんが電話で呼んでくれ恐縮した。すぐ宍戸さんが見えて、ほん手を渡しそれと本の補充をする。ちょっとついておいでと外へ出て地下街に入り喫茶店でコーヒーをごちそうしてもらう。
湯川書房へ行ったか?と聞かれ、これからです。と言うと一緒にいこうと送ってもらうようになった。湯川さん、今にも帰る前で宍戸さんも少し入り話し。車谷長吉第二句集『蜘蛛の巣』(三万円)が閻魔大王の地獄色のような赤色の箱に入り飾ってあった。余裕があったら欲しい一冊だけどね・・・う〜む。車谷さん今度、姫路文学館で展示と講演があるのだけど、いけないかも。できるだけ行けるようにしたいけどなぁヒマとお金が欲しい今日この頃。
外はもう暗い。来たはじめに歩いた錦でまた天ぷらや七味粉を買った。そば粉も近所のおばあさんが、そばがきを食べたいと話してたので、ここには売ってるからと袋で買ったら帰りは重い。十二月は京都へ今年最後で必ず行くのが毎度の楽しみ。昔気質の京の人は師走にあいさつに行くと、きっちり覚えてくれるのね。そんなの考えてると、すぐ十二月になりそうだよ。
神戸まで満員電車に乗り、それでも家には7時前には帰れる。さんまを焼いて天ぷらを切る簡単な夕食だけど、なかなかおいしい。