風邪模様の一日

どうも流行の咳が出る風邪をひいたらしく、体調悪し。あっと言う間に10月も終わり。あと二ヶ月で今年も終わりざんす、なんだかずっと追われて終わったような年だった(まだ終わってないって)
大学の最後の学費を払いに銀行へ、大金の入った封筒から札束を出しあっと言う間に消えていく。これで大学の学費も終わったな、風邪のせいもありどっとしんどくなり家で寝ていた。まだ妹の進学があるから学費に苦しめられるのは続くけどね。言いたくないけど、子どもが大学に行くだけで親が共働きになって多少嫌な仕事でも我慢して給料を貰うようになるんだっせ。東京行きも来月に少し私学助成金が戻ってくるので、それでまぁいいか。と行くことにしたけど、それどころじゃない。つうのが正直なところだった。ほんまに自転車操業だよ。
それでも本を見に近所のBF深江店を覗くと、『洲之内徹 絵のある一生』(新潮社)があり読むと欲しいなと思い購入。洲之内徹は作家で画廊経営者でいろんな仕事を持っていたが、四畳半のアパート生活で絵を買うのに借金まみれだったとか。それに加えて、稀代の絵の目利きで無名画家の絵に惚れ込みどこまでも追い求める人だった。本当に欲しい絵は手に入れると画廊で売らずに自分が持って狭いアパートは絵だらけという画商としては成功しないタイプで、それはなんとなくわかる。古本でも本当に欲しくて苦労して手に入れた本を売らずに自宅においている古本屋は結構いるらしい。手離したくないんだねぇ。「絵のある一生」には、ひと目だけでうわっと思わせる絵が沢山図版写真で入っている(だから買った)新潟の佐藤哲三の「霙」をはじめ見たことのない絵がどれもすごいのだ。この目はすごすぎる。故郷は愛媛、松山で旧制松山中学(現在の松山東高校)の校長室には漱石とならんで洲之内の肖像画があるけど、二人とも松山を良くは決して書いてないのよね。
仕事はへろへろだったが、すごく忙しい。人がいないので休めない。時どき親が危篤になってもそう言って仕事してる自分を想像する時があるけど、アホらしいそこまでする何もない職場だろと思う。休んだらそれでなんとかなるんだよ。少し間が空き、仕方がないので薬を処方してもらった。やれやれ。