菊の花

比叡山のお坊さんが、「堂入り」をされた写真入りニュースを読んだのを朝ふっと思いだし、あのお坊さんは九日不眠不休、食事、水絶ちで真言を唱え続ける死に行くような業を終えたのだろか。と思ったが、夜のニュースで達成されたのを知る。苦しかっただろうな・・・不謹慎な私は、またもや中島らもの『ガダラの豚』を思い出した。なんでって知りたい人はま、読んでみてね。
土曜は、やっとえらんだ堂へ行き本の精算と補充をした。「ななじゅうまる」の話をしたら、ここには入ってないとか。本屋さん特集おもしろいよ。と推薦する。どうも頭がふらふらするし頭痛もありそれだけで、家で休んでいたが夜に電話で長年、読書会の長老のN氏が亡くなり先月にひっそりお葬式を済ませたとかで、友人が集まり日曜に魚崎のお宅へ弔問した。住吉川沿いを南へ下り八幡さんを通りNさん宅では、奥様がにこやかに出迎えてくれ、仏間で総勢9名も座りびしびしで故人の小さくなった骨箱の前で手を合わせた。田舎が奄美大島のまた外れで、墓も遠すぎるので近所のお寺に預けるとか。9名合わせたお香典が27000円に、にぎりの上寿司を桶でひとりずつ出していただき、うわっどうしよ。と思いながら、結局思い出話などしながら食べる。88歳の大往生だが親しい人が居なくなるのは哀しいもの。織部焼というお饅頭も帰りにもらい、ほんまに何しにきたんだか。頭が下がるなぁ。
魚崎から皆で、三宮へ行き喫茶店でコーヒーでも飲もうとなり電車に乗る。秋の夕日がまぶしい。読書会も休会になったが、25年も続いたので皆、長い友達になった。帰りにひとり駅へ行かず、すこしだけ本屋に行った。地下の新刊書店で、神保町ムック本を捜し見つける。こんな神保町本を読むと、東京行きたくなるなぁ。二冊並んでいたが、これ二冊買う人余りおらんだろう。ニチブンの方が新鮮味がある。私の手元には、かなりこの手のムック溜まってしまった。弔問にいくと、どうしても影が薄くなるような気分になってしまう。織部焼の菓子包みを手に、しんみりとなった。