ロードス通信

ぐっと涼しい日。長袖のシャツを着た。昨日、仕事に出る前にポストを見ると中尾務さんから古本情報のハガキが届いていた。このネット時代に、探してる本ありましたぜとハガキで教えてくれるアナログさがなんだかうれしい。出勤前のわずかな時間にひとつ電話して終わって帰ってからもパソコンで見る。
それと今週ずっと本当にうんざりする事が続いていたのが、突然理由がわかり解決した。人の気持ほど読めぬものはないのよ。お陰で心で殆ど書き終わっていた辞表もしばらく引出にしまうことに。やれやれ。
今日は、朝8時すぎに起きてコーヒーを飲んでから家の掃除をした。なんでって大阪から親戚のおばさんが7年ぶりに来訪されるので、幾らなんでもこのままじゃと家族も叩き起こして一気に掃除しお昼前に八尾からセルシオに乗っておばさん到着し迎える。あの震災の後に、家を失ってしばらく間借りしてその後も数え切れない位お世話になった恩のある人で、急に電話があり来たのだが会社を経営していてなんせ大阪人のおごり好きで、それから南京街で高級中華料理店で5名で豪華な料理を食べて、娘に洋服を4枚買い、高砂屋きんつばを30個買った(10個をウチにくれた)それと土産にパン一斤持って来られこちらは一円も出す幕がなく、お礼を言うばかりなり。駐車場代以外は全部、VISAゴールドカードで払ってるし、セルシオ乗って帰るのを見送るまでなんだかウソみたいな感じだ。現実感ないつうのか。この大量のパンときんつばどないして食べよ。
夕方から、西宮の「ブ」へ行こうと我が三菱ランサーに乗ってると何故か落着く。ごみがあろうが手垢がつこうが気にしないもんね。「ブ」で文庫二冊と家族の本4冊買い1025円。
ロードス通信21号が手に入る。これはロードス書房が発行している目録。表紙裏に、あずま書房や皓露書林の閉店のことが書かれてあった。どちらもモトコーにあった古書店で初版本の文芸書をきれいに置いていた店で、私はどちらも知って特に、あずまさんには良くしてもらった。「ほんの日記」の表紙の写真のバックの本棚も、あずま書房ので店内の写真を撮る時「あんたに頼まれたらいやといわれへんから」と後で言われたな。強引なことをして気を悪くしたかなと心配してたのも本を持っていくとよろこんでくれホッとした。モトコーで一番好きな古書店だったのにな、閉店直前に倒れて死に掛けて病院に見舞いに行くと逆に泣かされたなぁ。誰かも言ってたけど、本当によく行って棚も覚えてるぐらいじゃないと、あそこはどうこうと言う資格はないかもと思う。一面識もない店も行ったことがないのが、知ったかぶりに良い人だ良い本屋だの言うのははずかしい事だろな。
中尾さんのハガキのお陰で、なんとか「大阪」が手に入りそうな気がする。持つべきものは古本の友。