宇野浩二伝

nae586252007-10-02

やや曇りで肌寒い。秋物の服が欲しいなぁ。メール便が届き、中は『宇野浩二伝』上・下 水上勉(中公文庫)が入っている。これは必要あって送っていただいたもので、パラと中を開けると結局一日読む。宇野浩二は『大阪』が読みたいけどこれがなかなか手に入らないな。大阪で3才から父の死により福岡から移り住み、ミナミの下町で育った作家。かなり貧乏だったが芸者を愛人に持ち、精神病にもなった。なんだか女好きで口うるさい神経症というひと昔前の文学者の姿が浮かんでくる。神戸にマッチ工場を持つ親戚がいてかなり援助してもらっている。宇野が途中から通っていた小学校は後に有名になった大阪人が沢山いる。まぁ当時は高等小学を出て中学に入る庶民の子はかなり少なかった。4年の小学校を卒業したらすぐ丁稚奉公に出されるのが普通で、宇野浩二もそうなれと言われ青くなって進学を切望し結局、早稲田大学まで行った。
などなど、読むと面白い。このまま読書して仕事行くまでになりそうで慌てて中断し外へ所用に出た。秋らしい青空になり気持が良い。いつもの場所に彼岸花が赤く咲いていた。近所の「ティファニー」へ寄り珈琲を飲み、ほん手展へ来てくれたママさんにお礼を言った。忙しいのに、わざわざ立ち寄り本も買ってもらい有難いことで又、今度もして。と言われる。ここでモーニングセットもたまに食べるけど、ティファニーで朝食をしてると言うことか?
10月の予定が目白押し。全部行けないだろなぁ。仕事がなけりゃ全部行けるのにね。