いかなご顛末記

nae586252007-03-10

ええと実は、私は他称(人様がそう呼んでいる)「いかなごの釘煮名人」(なんだかアホみたいだなぁ)なのだ(らしい) まぁ上手く炊けたのは自分でもなかなかおいしいと思うけど。自称すりゃ、釘煮しか上手く炊けないのに料理できそうに思われる徳な料理。
その、いかなご(新子・・・ああ全く関係ないけど時実新子さん亡くなった。すごい人やったなぁ)が、今年は天候がおかしいお蔭でまるで市場で売ってない。売ってなきゃ買えないワケで、釘煮もできん。しかしそれならやめ。つう事もいざとなるとしにくい。宍戸さんに毎年持っていかねばならない、あれだけ喜んでもらえると出来ませんでしたとは言えない。う〜む、困った。少ない量だけ昼に入っても、いかなごおばさんが行列組んで買い占めて行くしね。一人で10㎏(㌔1500円!)も後で待ってんのに平気で買うんだから、おばはんって図々しいです。
まぁ、釘煮知らない人には面白くもなんともないだろけど、土曜日また仕事に行って終わった午後1時過ぎにまっすぐ昼過ぎに入荷する生協に走ったら売り切れ。あかん、今日しか炊けんのに。その時、ふっとすぐ近くにある小さな市場ぽいスーパーならあるかもと足を伸ばしてみると、レジ前におばさんが集まっていて「あれだぁ」と行くと、いかなごを売ってる最中だ。しかし見事な、いかなごおばはん達に、あんた今日来たって予約もせんと買えるかいなあかん、あかん。と店の人間でもないのに言い放つ。ふん、そうかいな、なら予約しまっさと店の人が、いかなご予約ノートを広げてるのに、そう言うと「あ、今買っていけますよ。今日は沢山入るから」と言ってくれた。わ〜い、しかし待てよこのくそあつかましいかなごおばはんを差し置いて買うんだから、一応予約したとこにせねばと一計を案じノートに名前とキロ数、電話番号をつけておく。
ほれみろ、と思うとおり新しい、いかなごがレジに運ばれ買おうとしたら、また横で「この人、あかんで予約してへんで」と口を出す。レジの人が、良いの?とノート開いてる女性に聞くとノート見て、良いです。とOKサイン出し、めでたく2キロ買った。しかし、なんちゅうおばはんや、自分は8キロも買ってるだろ。苦難の道を経てやっと手に入れた、いかなごの袋を持って出ると、あのうるさい婆あがまたもや、「あんた、ラッキーやで。いつもは絶対かえへんで」と声をかけてくる。そうですねぇラッキーですねぇと笑顔で相槌打ったけど、あんたが要らんこと言うから冷や汗が出るんじゃないか!と、くそったれくそ婆あ。と思ってもしゃあない。
その後、まっすぐ家に帰りずっと釘煮炊き。これ結構臭う。頭がくらくらしてくる。疲れてるし、なんとか二キロの釘煮ができあがる。今年もおいしくできました。ホッ。
しかし、おそるべし、いかなごおばはん。大阪のおばちゃんと互角に勝負できるで。もしかしたら、店の予約番の女の子が気を利かして売ってくれたのかもだけど、店よりおばさんの方が強い。
長々と、いかなご釘煮顛末記、ご清聴ありがとうです。そんな訳で、今日はいかなごの日だったのだ。勿論、できたてのを夕食に食べたのだ。おいしいぞ(わっはっは)