クロとエス

今日は、ひな祭り。我が家も今年は、ささやかな雛人形を飾る。珍しく一家全員でお昼に車で出て外食(サイゼリア)する。ここ、娘が好きなのだ。
そのまま大学へ行く娘を西宮駅まで送り、私だけ家に帰る。なんだかまだ体から風邪が抜けてなくしんどい。家に帰る前に、どうしてもちょいと本屋により「サライ吉行淳之介特集号を買った。店長に見つかり、或る本の話で書店新聞を出して来られ読んだ。去年だけで一日に三軒の割合で書店が廃業なったとある。なんとも町の本屋は生き残るのが大変な時代になってる。私は本屋ではないし客だから、本の多い本屋に行くのも仕方ない。古本だってブックオフに行く事多いもんな。
でも、こうしてちょっと本見て本好きな店長としゃべったりするのは大型店にはないしなぁ。
サライ」を買って、家で読みかけの『ぐうたら生活入門』を読んだら、ここにも吉行が出てきた。第三の新人だもんね。ここには梅崎春生も出てくる。遠藤周作がクロと言う駄犬(グータラ半日寝て、よく食べてばかりいる)を自分を見ているようで愛すると、梅崎春生エスという犬を飼ってて夜中に酔って電話してきてエスが亡くなった父親になってそれを撲ったと、酩酊して言うのがあった。二人とも駄犬と公言してるけれど、作家は子どもみたいに可愛いとこあるのだ。犬や猫の話を書いていると、よくわかるよなぁ。
今日は、そんなので半日グータラ寝ながら本読んだり、ぼけっとしてたがお蔭でずっと溜まっていた澱のような疲れが薄くなった気がする。
久しぶりに、苗カメ日記をドラちゃんにメールで送るとすぐにアップしてくれた。これも最初は、ドラちゃんのHPに出してちょと声かけてもらい出したのがきっかけだから。その当時は、ひどく神経も参ってたのでありがたかったのだ。
私はグータラで駄犬に等しい人間だけど、人には時どき助けられてるなぁ。