古本市場へ

nae586252006-12-21

今日は、しんと雲のかかった空がなんだかうすら寒いなぁ。冬らしいと言えばそうだけど。いよいよ今年も残り10日だし、こんな寒い休みの日はね思い切って師走恒例の本棚の整理をしようと思い切り、一年分のほこりを舞い上げながら本を出しては紙袋に積み込み残った本と処分する本を分けながらも、毎年ながらどうしてこんなに本が溢れて、来年の本を置く場所がないと心を鬼にして売りに行くのかと禅問答のように思う。イカリの紙袋にバンバンにつめ他にも二つ。そうしてもまだまだ本は溢れてんだが、自転車に乗せて徒歩10分でいける「市」へ行くので、これぐらいしか乗せられない。だってね、もう洋服箪笥の中まで本が入ってきてんのよ。整理してると、前から集めているハルキ本で『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』単行本が出てきた。これもダブり本もかなりあるが、なんせ今見当たらないのでとりあえず枕元においておく。幾ら本棚の場所を取ってもこれからはハルキ本は売らないのだ。まぁこれ一冊が出てきただけでも整理し甲斐がひとつあった。
子どもも冬休みになり家にいるので着いて行くと言い、子は『ケロロ軍曹』の大型版のを10冊ほど持って行ったが、私の50冊分よりか高い。どーせそうだろうとは思ってたけどね。年々、文芸書・文庫の買取値が安くなっているような気がする。売りたくないが、限られたスペースに大量の本を置き続けることはできないし捨てるよりかマシだと自分に言いきかせるのも毎年だよ。「市」にはカードがありこれもこんな時だけ使うが、子どもは正月にプレステ2(3じゃないよ)を買うとかで値を確認していたが隣のプレステ3が59800円で、これが夜中から親が子の代理に夜明かしで並んで買ってたヤツかいなと余りの高値にアホらしくなる。安い家賃一ヶ月分ほどのゲーム機が出た日に売り切れるんだから、日本は金持だと思われるわけだよ。
ここでも中学頃のアメリカ人らしい男の子が三人あれこれゲームを物色しながら英語でしゃべっていた。不思議なもので、英語はまるで苦手なのに外人が半分が客のカメラ屋でバイトしていた時は、べらべらしゃべる英語が聞きなれると大体言葉がわかる。今話せといわれても駄目だけど、外国とか行くと結構慣れてなんとかわかるような感じもするね。必要に迫られて、しゃべらないと困るとできるものだし。パソコンも初めは、やらないと困るのでメチャクチャなやり方だったけど自力で覚えたし。
「市」を出て、子どもと二人で自転車を押して歩きながらロイヤルホストの前でふらふらと入りランチをする。去年も、こんなことあったなぁ。古本市場へ本を売りに行って、貰ったお金よりかランチ代(二人分)の方が高くつく。やれやれ。家に戻ると、一体どこが本の整理したんだろと思うような変わり映えしない本棚を見て唖然。そりゃね50冊ぐらい減ったところで焼け石に水だけどさぁ。私の本だけ全部集めたら一体何冊あるのか見当もつきまへん。それも震災後の10年だからね。震災前も相当あったが、家が全壊して何故か『ねじまき鳥クロニクル』だけ出た以外、全部無くしたもんな。そういや、その、『ねじまき鳥』も今どこにあるんだか・・・