サノシゲの本

しかしどこかで少し間違って思わぬ話てのは、おかしくなる。それが今日の仕事場での会話、やっと怒涛のようなノロウィルスの波も一段落し、ヒマができた受付裏で同僚と井戸端会議ならぬ受付会議をしていた時、話が切れて私が昨日読んだディリースムースで、敷物(キリム)の上に乗せていた棚をのけてみたら、カビだらけでそこにキノコが生えていた。と言ったところで、同僚が思わず大笑いしだし声を抑えて笑いを噛みしめて、それにつられて私も笑いが止まらなくなり二人で爆笑しそうになるのをこらえた。でも、あれ、なにか違ってたかなぁと記憶の池の底ではてなマークが出てきて、さっき確認してみたら、キノコの匂いがしたのだった。あれま。読み直すまで、キノコが生えていたと思ってた。ほんとに男オイどんじゃあるまいし、すみませんネタにしてしまいました。
その仕事に行く前に、今日は元町へ少し出たら本屋で「ちくま」12月号と「読書のすすめ」岩波書店、「波」12月号をゲット。大収穫だよ。それに、噂の平野さんが受付レジにおられ、顔が会うとなんだかにやけて照れくさそーにしている視線の先に『本屋の眼』の目が飛び出た平野さんのお姿が・・・声をかけようとしたら、目の前でその本をとった男性が平野さんに渡し、サインして。と言うのを目撃する。もしかして、初サイン?すごくはにかみながらもサインしていた。ああカメラ持ってくりゃよかったよ。あんな平野さんを見たのは、はじめてだな。いつも書店員の標本のようにひょうひょうと走り歩いて本持ってくるのにね。とても忙しそうだったので、今度サインしてもらおう。
「ちくま」はこれで岡崎さんの「古本屋は女に向いた職業」連載1回から3回まで一応全部読めた。今回は、海月書林さんが登場して、私はどうも女性古書店主の人を知らないのか東京ばかりなせいか、どこも知らなかった。始めの日月堂さんも面白かったが、海月書林さんの大阪の南巽(みなみたつみ)の日之出書房でバイトしたのが古書店の仕事した最初とか、へぇーと声しきりに出る。なんせ震災後に東大阪に少し住んでたので、この辺はなんとなくわかる。布施とかよく行ったしね。それに、名前は知ってたけど一度もHPを見たことがなかったのを、興味がわいてグーグルで検索して出してみたら、すごくおしゃれで感じが良い。文化系女子ってピンと来なかったのが、ああこんな感じなんだ。と思ったな。この中に佐野装丁本とマダムマサコのページhttp://www.kurageshorin.com/masa.html が、サノシゲ装丁本は好きな人が多いので、書影はよく見るけど、やっぱりインパクトが強い。字が独特ですぐわかる。
好きな人が多いからだろけど、余りお目にかからない。今度、本より表紙で見つけたら佐野装丁本買ってしまいそうだ。