ラスト・サムライ

nae586252006-12-10

師走も中盤の日曜に、母、妹、私、娘二人(つまり女ばっかり)で大阪へ出て、梅田からリーガロイヤルホテルで忘年会風のランチをする。しかし、大阪は大きいし人が多いです。おまけに、ビルだらけでどうしたって庭や木々が少ないね。毎年、こんな風にホテルで食事をする(母親のおごりで)のは、大阪人の母が、年二回ぐらい、ええとこで皆でご飯食べに行こ。つう太っ腹ツアーをするので、もう10年以上こんなのをしてる。まぁ、こんな立派なホテルで食事するなんてことは自分ではしないので、有難くついていく訳。今日は、ローストビーフがメインディッシュでシーフードドリアを選んで、白ワインを皆で飲んで後は、チョコレートサンデーとコーヒー。
でも、このレストランはサンドイッチがおいしそうなんだね。それにコーヒーは、そんなにおいしくない。ステーキは、神戸の方がおいしい気がする。
食事の後、ホテル内のショップをうろうろ見ると、ブックストアがあり小さい店の中に「海辺のカフカ」のペーパーバッグ(アメリカ)があるので手に取る。英語なので読めないけど、一瞬、村上さんが自分で英語に翻訳したのかな。と思うけど、そんな事はなくアメリカ人が翻訳していた。ぶ厚い本で、買おうかなと思うものの読めもしないし2500円で、やめておく。ここには日本人の翻訳書は、この一冊だけだった。アメリカでは売れてんのかな。
ホテル内の売店でパンを買い、送迎バスに乗って梅田まで戻り絶対本屋に行きたい私と次女が別れて、後は服や靴を見に行く。次女のK子さんは、ブックファーストの漫画専門店へ行くのに道がわかるところまで教えて、私は旭屋書店へ一直線。ここまで来て、本屋いけずにおれますかいな。デパートなんか入るヒマないよ。日曜なので、いつも乗る地下のエレベーターは休んでて階段で地上へ上がり、すぐ左手の旭屋へ。やっと外の空気を吸う。ここでは「このミス」が入り口正面に山積みされてた。「本の雑誌」は10日だけどまだらしい。このごろ、よく配本が遅れる。しかし「おすすめ文庫王国2006」が、4階(なんで一階にないんだよ)にあるだろうとアタリをつけていくと、大当たりで買い。新潮文庫のパンフみたいな赤い雑誌が創刊号だとかで、少し読むけど、奥付は「小説新潮別冊」だとかでインチキだなぁ。と思いながら買わず。ごちそう食べたせいか、お腹がぐるぐる音が出てトイレに行きたくなりそうこうしてると時間が来て、慌てていずみの広場へ。凄い人で歩けない。
この季節、ベスト本が出るのでどうしても気になり買ってしまうが、「このミス」は買わなかった。思えばミステリーは今年は全然読んでないし。買ってもいつも後でアズマさんにあげてしまうもんね。待ち合わせの阪神デパートでまた、お茶をモロゾフでして帰る。長女は、靴を買った。
夜は、お茶漬け(これもいつもだな)を家人以外食べて、テレビで『ラスト・サムライ』をはじめから終わりまでずっと見た。映画で見てなく、はじめてだったが、なんだかね、こんな映画をアメリカで作られるのが今の日本映画がだめになってるんだなぁと痛感させられる。思ってたより、日本の例えば、渡辺謙がお寺でお経を読むシーンひとつでも日本人が作ったのと変わらない。スタッフにきちんと日本人がいるんだろう。よくある外人が見た日本じゃないんだよ。アメリカの映画はすごい。と、つくづく思った。これは日本が作るべきモノだったのにね。黒澤映画しか、これ以上の作れないだろう。トム・クルーズは好きじゃないが、良い俳優だと思わされた。
これは今年最後で良かった映画だ。良い映画を観ると、もっと映画観ようと思う。