阪急沿線

nae586252006-11-18

秋の冷たい雨が週末に降る。ずっと雨の日って土、日になる気がする。傘さすのも持つのも嫌いなので、雨の日に出かけるのは好きじゃないなぁ。
西宮北口(阪急)へ近畿総文という兵庫県の大きな文化祭があり、子どもがオープニングの劇に出る(何ヶ月も休日なしで練習していた)ので券を前もって貰い、そのホールである兵庫県芸術文化センターへ雨のそぼふる中、母親と二人で行くが阪急沿線で芦屋川までが歩くには遠いし、岡本だとJR本山までひと駅戻り乗り換えで家から阪急は、どうも乗りにくい。結局バスがいつまでも来ないので芦屋川駅までタクシーワンメーターを乗る。母親は71歳なるが神戸は70歳以上はバス代無料なので乗らなきゃ損のようにタダ乗りする。神戸はお蔭で市バスは年寄バスで、お金払って乗る人が座っていると肩身の狭い思いをする。買い物にひと駅でもタダだからと乗るのって、おかしいだろ。神戸市は半額でもバス代取れば良い。年寄りが歩かなくなるし余計足が悪くなるんだよ。いやらしく帰りも電車の方が早いのにバスにタダだからと乗って帰る母親に少し嫌悪感が湧く。
阪急芦屋川は、芦屋にすんでた頃は阪急に乗る時はよく乗ってたから、なんとなくなつかしい。駅南に今も小さな本屋がある。芦屋で変わらないのは、この川だけだ。ちょっとひと時代前かと思うほど六甲山を背に眺める景色は田舎ぽくて「細雪」の時とパッと見た風景は余り変わらないかもしれない。春は桜がとてもきれいで、今年もわざわざ阪神芦屋で確定申告に降りて税務署に行った帰りに歩いて花見しながら阪急まで散歩した。あれから今年二度目だな。この駅も古い駅だよな。なんて、否応なく故郷的気分になっていると、夙川を過ぎて西宮北口に着く。ここもすごく久しぶりだ。今は省略して、にしきたと言うとかだけど私は、にしのみやきたぐちと言うし省略する時は、きたぐち。にしきたって、なんだかね。二子玉川をにこたまと呼ぶのを嫌がってる人が居るのと同じ感じだろな。やっぱ、ふたごたまがわだよね。
その県の大掛かりな文化祭は、とにかくアホくさいほど大層で県知事からお偉いさんが勢ぞろい。ホールも新しく大きくて立派なもの。県の行事としては初めてらしく、公的な杮落としみたいな日らしい。子は、清盛の役でびっくりするほど声が出てなかなか受けていた(親バカすみません)甲南のジャズと和太鼓の競演させたり会場も最後まで受けていて、まぁ良いんじゃないのとフィナーレ。終わったら午後6時で外は真っ暗。
駅構内のブックファーストを少し覗いて、岡本まで戻り三番館でコーヒーとサンドイッチでやっと休憩する。岡本もひさしぶりだよ。近いのにね。阪急沿線てのは、どうも町の感じがたまに来ると変わる。良く言えば、ハイソでおしゃれな雰囲気がある。阪神沿線は下町で庶民的。北と南(地元用語を使えば、上と下)になる岡本と深江じゃ同じ東灘かよと思うほどがらっと違うから、おもしろい町だ。ま、飽きなくて中ほどのJR沿線に住んでるモノには楽しいけど。岡本で夕食の材料を買い、お金を払ってバスに乗り甲南山手まで行き家に帰る。家人がひとりヒマそうにバレーボールを見ていた。8時過ぎてから、子どもが帰ってきて夕食を食べて疲れたと早めに寝たら、なんだか目が冴えてテレビで『東京タワー』リリー・フランキーのドラマを見る。この本、書店じゃベストセラーで知ってるけど実は読んでない。本名こんな名前なんだ。田中裕子のオカンは、若いけどやっぱり上手い。最後まで見てしまう。そのまま最終回の「チャングムの誓い」も見た。皆、寝てしまったのでひとりでのんびり見たが、今まで全然見なかったチャングムを最後だけ見るのもおかしいね。なんだか、上手くいきすぎな感しきりにするけど、イ・ヨンエさんはチャングムが似合いすぎてこれから大変かもしんないとか、余計なお世話に思ったりしたな。