ダンスしようぜ

しかし毎日良いお天気ですねぇ。良すぎてなんだか少し憂鬱になりそうな気もする。
これも馬鹿気た事になるけど、一週間前に西宮の「ブ」で村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』下を１０５円であり買ったのが、読み出すと（二回は読んでるけど）やめれなくて毎晩、枕本につるつると読んでいた。それを読み終えたら、上が読みたくなり（しかし下から読むのもおかしいね）、昨日、上があるかなぁと「ブ」へ行ったけどなし。最近、文庫化されて新刊で売ってる。それに、１０年前に震災後大阪に仮住まいしていた瓢箪山の商店街のはずれの古本屋で、上・下二冊を各３００円で買って読んでるのだ。それを押入れのダンボールを開けて捜すのが、めんどくさい。新刊で買うのはもっと勿体ないし、う〜んどうしよう。と思うと余計に上が読みたくなる。
丁度、三宮へ本好きな女友達のオフ会があり出かけたので早めに出て、「ブ」に寄ったら上はあったけど半額の６２０円のシールが貼ってある。そこで５分ほど悩むけど、押入れにあるハズの本がちらちらと頭をかすめ買わず。オフ会は東門のフレンチレストランでコース料理をたらふく食べて飲んで３７５０円だったし、後でお茶した一番人気があるらしいツゥース〜とかの喫茶とケーキの店はコーヒーが５２５円もした。（そんなにおいしくなかった）そんな胃袋に入って残らない食い物には、お金をポンと払うのにねぇ、買わずに帰った本が見つからない。
今日は、思い立って押入れの段ポールを開けてほこりと戦いながら全部見てみたけど、『ダンス〜』上はどこにもない。それに下もないよ。１０年の間にどこに消えてしまったのだ・・・無いとわかると余計にもっと読みたくなるのが人の心理。夕方、夕陽に向かって自転車を走らせすぐの「市」へ行く。しかしこんな時は、じぇったいに無いと決まってるのだ。なんか今日読む春樹本が欲しいし『村上朝日堂』を１０５円で買った。あんた、ほんまにケチだすなぁ。どうしても新刊で買う気がしないのよ。こうなりゃ、いつか上を１０５円で見つけてやるかんね。
しかし、どこいったんだろう。他にも本棚に入り切らずにどこかにしまった春樹本は沢山ある。『村上朝日堂』だって前に買ってるのだ。今日から、村上箱でも作ってそこに集めようかな〜。
春樹本で、ちょいと思い出したので追加。ええと村上さんの同級生のＫさんと言う人がいた。今もだけど震災前に住んでた一戸建ての家は芦屋市に入るのに歩いて二分ほどのところ（今は五分かな）で、芦屋の津知町はすぐそこだったが、その町内にずっと住んでいるＫさんは私の１０歳年上で、いつもコーヒー飲んでいたＫさんと私の家の丁度真ん中あたりにあった喫茶店で結構顔見知りで何かの話で本の話題になって、村上春樹さんの小説が好きだてな事を言うと、あいつは俺の同級生やとかで、びっくり（なんとも地域的な話題だ）　その時は、つい押さえられずどんな人だの家はどの辺だの聞いた覚えがある。でも、そんな人がいたっておかしくないんだよね。Ｋさんもだから同じ中学の先輩だし。Ｋさんの話した村上さんの事は、書かないでおくけど、Ｋさんて人は結構大手の電気関係の会社で営業の仕事をしてたらしい。しかしかなりの酒好きで、昼間でも営業帰りみたいなネクタイ姿で車を店に横付けしてビールや焼酎を飲んでた。私が夕方の散歩したあとにコーヒー飲みに行くと殆どお酒を飲んでたもんね。村上サンの事を聞いたのは、その一回だけだったけど何が気に入ったのかＫさんは、顔を合わすとなんだか含みのある目で見るようなって、その喫茶店が震災後の何年目かに１０周年と復興兼ねて焼肉屋で大きなパーティをした時、テーブルが一緒になり、隣同士でビール飲んでると、俺とちょっと不倫しない？とこそっと言われて、うわっと聞こえないフリしたな。
細身でなかなかモテる人だったらしいけど、アル中の肝臓病持って第一女好きな人だったな。何日か前に駅に行く時に目の前を歩いてて、うわＫさんだ。と思ったからまだ芦屋にずっと住んでんだろう。ちらっと中学の卒業アルバムとかあるのかな。とかその前に思い出したりしたばかりやったんだから、ほんとにね。