現実的な苦しみ

nae586252006-10-30

ああとうとう月末が来た。恐ろしい10月が終わるんだなぁ。
季節的には10月は黄昏の国、秋の宵は美しいのに現実は見えない縄で縛られている気分だよ。今日は、半年に一度払う大学の学費を払いに銀行へ。恐ろしい金額だ(私には)子ども二人分合わせると、サラリーマン初年分ほどあるんじゃないかなぁ。こんな時、独身で子どもがいない人には永遠にわからない嘆息が出る。自分のためじゃ賃仕事主でしなくても子どもの為なら身体を酷使して働いて給料を貰う。どちらが、まともかなんてアホな事は考えないが、好きな事ばかりして学費払って子育てして生活はできないのよ。
学費は払ったけど、後まだ家賃と他の払いが続々と待っているなぁ。なのに身体が痩せないのは不思議だ(食べてるからだろ)先週末に西宮の「ブ」で『江分利満氏の優雅なサヨナラ』山口瞳(新潮社)を100円で買ったが、この有名なシリーズ読んだの殆どはじめてだった。山口瞳のほかの小説は読んだけど。このなんとなくパラパラ読んだのが意外なほど面白いし、行間の含みを感じる。山口瞳さんは国立に住んでいて増田書店へちょいちょい行ってる。好き嫌いの激しい理由を終戦前の厳しい死生感から持ったこと。最後は、病気で歩けなくなり遂に死ぬ予感を持っていること。作家って、自分が死ぬ前までこうして文章を書かないと食っていけない。業な職業だと思う。
現実的な業は、世間のニュースでも蔓延しているらしくテレビのニュースはいじめと長期病欠五年で八日しか出勤していない職員が、つまり税金をタダ取りしていたのを責めてるが、これに京都へ隠居した筈の前国会議員の大物ひろむちゃんが週刊誌で話していた。この人、偶然、園部の母方の田舎と同じ。なつかしい名前だね。少し、ひろむ氏を見直した。まぁね、五年も出勤しないで給料ずっと払う役所もおかしいだろ。それを貰い続けてきたのも、楽してお金がもらえるおいしさを手放せなかったから。なんだってりんごみたいに、中から腐るのだ。籍だけおいて、給料が毎月勝手に振り込まれるなら誰だって欲しいだろ。仕事きちんとして家賃払えよ。

なんだかグチが止まらないなぁ。なんとか10月を超えて、11月をまた登るのね。