書肆アクセスで売り切れ

旅に出かける朝って、一番わくわくして好きな時間だなぁ。自宅を出て駅に向かう道はすごく気持良い。しかしね、あの新幹線のぞみ、すごく速いんだが耳鳴りのきつい人には、すごく不快。途中で、何度も降りたくなるのを我慢してなんとか東京まで乗った。今回ほど、不安と体調の悪いのも今までなかったような気がする。あるとすれば、六年前にはじめて神保町に行った日と匹敵しそうだね。あの時も直前まで、めまいが抜けず不安だった。10月って季節は、すごく良い気候なのに私にはしんどい月なのね。
東京について、とにかく神保町へと一直線。なつかしい、すずらん通りの入口を見ると、次第に元気になってくる。東京堂書店の前を通り、書肆アクセスへ入ると畠中さんが笑顔で声をかけられ、いきなり「ほんの日記」売り切れました。と言われる。ひぇっ、と思う間もなく集金されますか?と聞かれ、それならと20冊分の売上もいただく。追加分も入ってきて、後で田村さんにも挨拶に彷徨舎の編集室へいきお礼を言うが、なんだかほんとだろか。と思う。うれしいけど、売り切れってね。その後もアクセスにしかないミニコミ類を買い、お土産の何故か赤福を渡し神保町をうろうろした。でも、ほんと古本屋ばかりそれも興味わくわくの店がずらずらと見て歩くだけで楽しくて当たり前じゃござんせんかだよ。一年ぶりに、ぶらじるでコーヒーも飲む。やっぱり、おいしい。翌日は、ルノアールでモーニングも食べたもんね。
夜は、予定通り高円寺へ行ったが神保町と逆のような街だけど、うろうろ歩いてると親しみが湧くようなところだ。55という中古レコード屋さんでシングル盤3枚買ったら、店主の優しい目をした男の人が、話しかけてこられ神戸から来てどうのと結構しゃべった。今回、本とレコード等重いのをはじめて宅急便で家に送ったけど、重い荷物を持ってうろうろする元気が残ってなかったから。
まぁ細かいこと書くと、だらだら幾らでもあるが結果として大阪まで新幹線で帰り神戸の街に戻ってきたら、ああ行ってよかったな。と、しみじみ思ったのだ。ずーっと家とその回りばかりいると、知らないうちに世間が狭くなっているんだね。なんつうか、ガス抜きのような役もしてくれたんだと、行かなければわからなかっただろ的に思ったなぁ。