ノーベル賞

前から、噂されてたけど村上春樹氏がノーベル賞王手、つまりほぼ確実なのだそうだ。やっぱりほんとなんだ。すごいなぁと思うけど、なんだか実感がない。『風の歌を聴け』を初版で買って、それ以来かなりファン。今ごろ、当時、『風の歌〜』を書評で酷評した誰それが慌てて、何故芥川賞をとれなかったか云々と言い訳まがいの文を出しているけど、それって見苦しいだけじゃないの?当時は、ケッこんな小説が出るんだから日本もダメだよ。的に思った頭の固い書評家サンは、かなり居たのだ。私も当時、実際に読んだ記憶があるもんね。図書館でバックナンバ出しても一度読んでみたら良いんだ。自分がダメ印押した作家がノーベル賞取るつうことは、あなたの目はダメってことなんかも。めでたいし、何かのそんな奢った某エディターへの一石にはなるだろう。個人的には先輩になる方で、それもうれしい。どんな大金積まれても芦屋市から表彰されても式に出たりは、村上さんはしないだろけどね。ノーベル賞とると後が、すごい騒ぎになるだろうから大変やろな。また外国に住んでやり過ごすのかしら。
そんな大ニュースとは、かけ離れたこちらは相変わらずのお疲れ気味の日々が続いている。日曜に親しい古本屋さんがやめる話を聞いて、少なからずショックで落ち込んでる。精神的に落ち込むと歩いてまぎらわすので、うろうろうろうろ歩いた。これって散歩とも言うのかもしんないが、思えば子どもの頃から私は外をうろうろする子どもだった。何か家で居るのがいやになると、うろうろして気を紛らわしたなぁ。行く先は、本屋か図書館なんだけど。今も同じことしてるから、しつこい性格だね。
帰ると「彷書月刊」が届いている。今月は、ほんの日記の広告を出した。田村さんに原稿を書いていただいたし、東京で委託先になってもらってたりお世話になっているので、広告を出したけど表紙裏のすごく良い場所に載っていて感謝感激。それに「ホンの情報」でも写真入りで紹介してある。お蔭で、早速メールで注文が何件も来た。
出す前は、いろいろと不安もかなりあったし金銭的にきつかったりで本出すって大変だなぁと思うことも度々あったものの、それはそれで何度も助けられることもあったりした。こういうのは運もあると思う。出れば、直後にうんざりするような事も言われるが、結局すこしづつ売れて本が出回るとめでたく解消しそうな気がする。