ニューヨークシティ

nae586252006-09-19

あっと言う間に三連休が終り、また普通の日がはじまった。連休明けの野暮用多く、うんざりしながら、ひとつひとつ片付ける。時どき、全部投げてぽかんと海辺で寝転んでいたくなる。現実って、残酷な時ありますねぇ。
昨日、一昨日と思わぬほど古書店をまわって収穫も多かった。敬老の日の午後に、武庫川へ行く。街の草は、あいかわらず本が外まで溢れている。武庫川の駅から、ここまで来る風景がなつかしくて好きだね。こんなところに住んだら良いだろな、といつも思う。店内の奥に『ニューヨーク・シティ・ストーリー』ピート・ハミルのレコードが飾ってあり、写真のジャケに見覚えがあり、そう加納さんに言うと中山岩太だとで、ああそうだ。きれいだけど、どこか暗い過去が見えるような写真でインパクトあるなぁ。家にはプレーヤーがあると話すと、貸してくれた。奥のパソコンがある椅子で缶コーヒーとコロッケをおいしいよ。と貰う。私、最近よく古本屋でコーヒーいただくなあ。昔、黒木書店ではじめてコーヒーの出前してもらった時は、びっくりしたけど。
 今日仕事から疲れて帰ってきたら中尾さんから封書が来ていて何事かと思ったら、黒木書店のことで私が前に書いた文のことだった。なんともありがたいお願いで、古書通の人は皆さん私の本の中では黒木書店のことを言う。閉店して4年も経つのに、何故かどんどん話題が出てくる。一応、閉店する時まで側で見ていたのでそんな思い出話が役に立つなら、どこにでも出してもらえれば良いものね。
しかし中尾さんの手紙もやはり原稿用紙だったが、これも同じなのが古書好きの人の手紙は、とても似ている。手書きの封書で便箋じゃなく原稿用紙に万年筆の濃い青インクで書く人が多い。原稿用紙もその辺に売ってるのじゃない凝った物を使うのだ。皆さん、そうなので私も習って、手紙を出す時は京都の丸善で買った原稿用紙を使う。メモタイプのが簡単にメモ書きする時は書きやすくてよく使うけど、原稿用紙も使う。これもなんだか暗黙の遊びみたいなのだ。メール時代に古くさいかもしんないが、私は手紙を出す方がメール出すよりは出しやすい。メールは苦手だ。