田園と古書市

ひさしぶりに田んぼの畦道を歩く。思わぬよろこび。なにがってね、そんなの大したことじゃあない、田舎や新興住宅地をバカにしてんのか。とか思われそうだが、決してそんなことありません。三年以上、電車から遠目に見る田園風景以外、見たことなかったのが、子の大学へ劇を観に行く途中で田んぼがあちこちにあったのを、うわ〜良いな〜としみじみ見てたのです。宝塚あたりでも、まだまだ田園風景はあるのを知った訳。これから楽しみがひとつできたな。
新入生公演を観た帰りも田んぼのそばを歩いて駅まで帰ったが、夜は月が水面にうつっている。蛙もないてる。家にいると、こんな風景に会えること本当にありまへん。
その翌日が今日で、疲れ気味なんだが行かないわけには済まない大阪へ朝からバタバタと行く。子が日付が変わってから帰ってきたりで、よく寝れなくて眠たい。阪神で梅田へ行き地下鉄で天満橋へ。そこから地下つたいにOMMビルに行き、古書ブックフェアへ入ると、先着順にもらえる大阪ことばのしおりを貰った。まだ10時だってのに、もう人が多い。しかし広いね。うろうろして顔を見知った人もいらっしゃる。街の草さん達のブースへ行き、ありさつをして、ほん手を渡した。今回、街の草の台は全部、詩関係の物ばかりですごい冒険かも。ぐるっと見て回り「ユリイカ」のボブ・ディラン特集とレイモンド・カーバー特集の二冊を買う。見てる間にも、どんどんお客さんが集まっている。これは成功だよ、きっと。その後も広いなぁと足をひきずりながら目を広げてみてたが、あれこれなんだ。と白黒のヌード生写真をパックしたサイン本を見つけた。これ新刊じゃないのか、と思うが店名を見てああそうなんだと思う。ここで、「月曜倶楽部」(日本の古本屋)目録やチラシをもらって他のブースで隣で熱心に通らしい古本を見てる男性に見覚えがあり、あいさつすると覚えておられた。それで前からほしかった「CABIN」を送っていただく約束をした。
スムースの人は見かけず、そろそろ昼がきて仕事に行かねばならないので中の島の川を見て会場を出た。前に入った地下のアークという喫茶店でコーヒーを飲んで足を休める。なんでサンダル履いてきたんだろ。古書市の日はベタ靴にしなきゃダメなのに。後悔、先に立たず。梅田で旭屋書店にさっと寄る。「彷書月刊」7月号がある。ここは神戸よか三日早い。また4階まで上がり見たけど、やっぱり旭屋らしいのはこの階。「彷書」では前にすごく行きたかったし来てとも言われてた、古書ほうろうであった、中山信如さんはじめクセ者そろいの古書店主の対談の記録が収録されていた。たのしそうだね。ほんと行きたかったな〜。また阪神で帰るけど、デパートの前は通りすぎただけ。阪神タイガースの小銭入れを使いやすそうなので売店で買って、これは飲まずに帰れないミックスジュース140円を飲む。
尼崎、武庫川と通り西宮で乗り換えて神戸へ。しかし足が疲れた。家でちょっとバタンキュー状態。仕事も基本的に立ち仕事なので行くまでなるべく足を休め、ハーゲンダッツのアイスを景気付けに食べてから仕事場へ。先生がいない間は、ちょっと座りなんとか残業もなく終わった。疲れた・・・8月はさんちかがあるな。今度は休みの日になりそうで良かった。古書市の日は、できたら休みの木曜からしてくれ〜