無能の人

nae586252006-05-25

朝から、爽やかな晴れた日。暑くないし、清清しい。こんな気持の良い日って、年にそんなに多くないだろう。でも、こんな日に限り仕事があり午後3時まで。う〜ん勿体ないなぁ。まぁ出かけたから良いって訳でもないですが。終わってから、郵便局へ行き管理費を振込。25日だけど、給料日でないのでお金は減るばかりだね。
そのまま、ふらふらと電車に乗り五月の空をぼんやり眺める。思えば、もうすぐ六月だ。今年は涼しい。ちょっと気になっていたので、すぐモトコーへ入りずんずん歩き、あづま書房の前へ行くと今日はお客さんが多い。ああ、良かった。実は月曜に来たらシャッターが閉まっていて要らぬ心配してたのだ。東さんにあいさつする。にこっと笑って、またアホ話をしてからかわれる。某所に行ったり。と10回ぐらい言われたよ。給料前なので『秘蔵の本』吉行淳之介光文社文庫)200円だけ買う。この本、なかなかエロい本で、ちょっと読むのに日頃エロとは縁がない日をすごしている私にはうわっとなるなぁ。
夕方、ここをウロウロするのは珍しい。あちこちで立ち飲みのスタンドが店を開けて「生ビール280円」とか看板を出しているのを見ると、ちょっと寄って一杯飲みたくなる。別に仕事も終わっていけないことないんだけど、まだまだ帰ってから夕食も作るしね、兼業主婦にはつろおます。ビールなんぞ飲んでしまうと、家事などする気がなくなるもんね。そのあと、これも読む必要があり『無能の人つげ義春新潮文庫)を新刊で買うが、なんとも新潮文庫に入るだけあって、すごいなぁ。すすんでマンガ読まないので、世間で名高いこの方のマンガ本買ったの、はじめてだけど、ほんま小説みたいだ。究極の自虐マンガだよ。解説を吉本隆明が書いている。それも、びっくりしたが、「石を売る」はうわっと本をほり出したくなった。リアルだねぇ、こわいです。これが、はまるんだろうとなんとなく熱烈ファンガ多いのが、わかるようだけど、私はどうもすすんで読む本じゃないな。「無能の人」で、気が付いてたが車谷長吉の小説には「無能人」と書いて「ならずもの」と呼ぶ言葉が、よく出てくる。自分のことを指しているので、どうも似たものがあるのだろか。何かの文で、車谷さんはマンガを読まないけど、つげ義春のマンガだけ読んだことがある。と書いていた。私小説だもの、どちらも。でも、車谷長吉の小説は好きだけど、つげ義春のマンガは好きまでいかないな。
元町から歩いて、ムジカでケーキセットを食べて休憩しながら買ったばかりの本をパラパラ。ずっと預けっぱなしの傘を受け取る。ムジカを出ると夕暮れで、このままバーで一杯飲みたくなった。