チーズケーキ

nae586252006-03-10

チーズケーキを8日の夜、子が16歳の誕生日だったので買ってきた。女子コーセーの16歳なんだけど、どうも親に似たのか今っぽくないんだよなぁ。一日中、ヒマさへあればマンガを描いている。ほん手のイラストも30号表紙に描かせてるが、これが段々上手くなる。夢はオタクの聖地アキバへ行くことらしい。やれやれ・・・
チーズケーキを丸一個買ったので、家族皆が食べても余り結構おいしいケーキだし残って捨てるのも勿体なく、タッパにニ切れ入れてフォークとを紙袋に入れ出ていく。この日は月一会ってビール飲んであれこれしゃべるMさんと夕方会う日で、ちょい早めに出かけて寄り道して、ケーキを出して紅茶を飲んで、しょうもないことを30分ほどしゃべってた。お陰でストレスが少し解消したよ。「ふるほん福岡」も一度読んでみたかったしな。
しかし困ったことも出てきた。まず朝いちにニュースで知った村上春樹の原稿流出のこと。この事は、03年当時から知ってる人は皆知ってた筈で安原顕が編集長時代に勝手に持ち帰り大量の村上原稿を古書店に売り、今やそのひとつがバカ高値がついている。しかしね、死人に口なしとは言っても、何故三年も経って沈黙を破り「文藝春秋」に村上さんが書かねば治まらないほどの気持になったのか。それが、今朝一番にコンビニで見つけてそのまま一気に読んだ文で、わかった(という気になった)。まったく、ひどいことがある時は大体金と欲があるもんだが、ヤスケンは死んでから名を悪い方で残すかも。この文には一度は、友だちと親しくしていた者の言い様のない悲しみがじんわりあるし、多分こんなの本当は書きたくないだろう。売って高値で売りに出された原稿を全部、買戻してそれこそ死んでから芦屋図書館の地下書庫にでも収まって、強欲な博士に連れ込まれた僕がヒマつぶしにドーナツかじりながら、パラリパラリ読んで、ふーんムラカミハルキって小説家おもしろいや。とか思えば良いんだよ。盗人は罰せられるし、盗んだモノは返されるのが大人の社会ルールだろ。
今日は一日、そんな気分がうつったような雨がそぼふっていて、大した雨じゃないのに傘をさして、うろうろと歩いて用を済ませなければいけなかった。仕事に行くと、仕事場で先生が「文藝春秋」のニュースの話をされた。それ私も読みました。と言うと、テレビでもずっと出ていたとか。なんとかのブルーで芥川賞をとった・・・と言うので思わず、ムラカミリューです。と訂正してしまう。よく間違えられるんだのに、大人げないなぁ。