三雨四晴(さんうしせい)

nae586252006-02-17

しかし今週はなんだか変なの。月曜は久しぶりに、きれいに晴れて海までふらふら出ていったけど、火曜から雨続きで、お陰で予定が狂う。水曜も家で籠もって仕事だけ行ったし、木曜は午前仕事の日で終わると雨が降っている。さすがに、家で寝るのも飽きてきてお昼を食べてから出ていったが、傘をさして電車に乗ることは余りない。それに気乗りがしないし、そんな日は晴れるまで待つ方が良いのかもしんない。
暗くなった元町で、あちこちで見つけたとあり早く手にとってみたくて岡崎武志さんの『気まぐれ古書店紀行』(工作舎)をみつける。新刊台に置いてあるので、すぐわかった。ぶ厚い本で表紙の見慣れたイラストも洒落ているし、中は珍しい手書きの書き込みが沢山ある。「彷書月刊」で連載していたので読んでるが、こうして単行本になって読むとまた違う良さがあるね。土曜はサイン会だが、何故か入口には一枚のポスターも告知も貼ってない。それが、すこし?と感じた。雨の中、夜が近いような薄暗い道を歩いていると見慣れた道なのに、どこか知らない場末の町に来たみたいな気になる所へ行く。しかしなんだか哀しくなることもあった。時間だけは、するすると経ってしまい傘をさして電車に乗る。
思わぬ今日は元町の黒木書店の当時の写真がある「季刊銀花」を見つけたのは、不思議だったな。まだ若めの黒木さんが座っている写真、奥付を見ると1976年夏号だから30年ほど前だ、そら若いよな。黒木さんが亡くなったことは、何故か古書組合では正式には発表されなかったらしい。神戸で一番とも言われた古書店谷沢永一も足を向けて寝れないような気持にさせる黒木さんの訃報が出なかったらしいのは、何故だろう。私はかなり確かな人から聞いたから、間違いないはず。それも二度聞いた。遺族がいやがったのかなぁ。
皮肉なことに、金曜は晴れ間が見えたし雨はふらなかった。こんなことなら、今日出ていけばよかったよ。頭が痛くて、また風邪気味になる。風が強くて寒い、ずっとダイアナ・ロスの『思い出にかわるまで』を今週はずっと聞いて寝てたが、それも明日は返す日。
お昼に用があり、駅前まで出たのでWでランチを食べる。今日は天ぷら盛り合わせと粕汁だったから。おいしかった。この店、喫茶店なのにまるで飯屋みたいなランチをいつも出してる。おやじが包丁人でぶ平みたいな人で、板前風だからだろな。ランチとコーヒーで750円で、週刊文春とスポ二チを読んでいた。家に一度戻り、すぐ仕事へ。最近、仕事してて良かったなぁ。と思うことが多い。ひとりじゃなく同僚とバカ話をして、くっく笑っていると落ち込みそうになるのも助けられるもんね。