冬が来るまえに

nae586252005-10-22

もう一度、あの人とめぐりあいたい〜(紙ふうせん)、このタイトルだとどうしても続けて歌ってしまうなぁ。今はマッキーの歌なんだろか、それも古いのかな。
今日は、ぐっと冷えた日でセーターを出して着たくなる。今週は、野暮用の金策でわずらわしい日が続いたけど、なんとか金曜に諸費用を振り込んでなんとかメドがつく。子どもがいると学費が掛かるのを、毎年切実に感じるね。自分のじゃ、とても払えそうもない額のお金を子どもの為に必死で働いて払えるのは、親の心理なのか。
そのあおりで、なんとも脱力状態で何もする気が起きなかったんだけど、時間がたつと段々と回復してくる。暑くないのもうれしい。仕事が終わってから、喫茶店でコーヒーと玉子トーストを食べてスポ二チを読みながら明日の菊花賞の予想をするけど、今年はじめて馬券を知り合いに頼んで買ったもんね。やっぱ武が来るんじゃないかなぁ。それに今夜は日本シリーズの初日だ。野球好きな人って、秋になり野球が終わると来年のはじまりまで楽しみがないとかよく言うけど、そんなもんなんだろか。甲子園まで回ると、またえらい騒ぎになるだろね。私は、あんまり大騒ぎしてると冷めてしまうのでダメだけど。
水曜に元町へ出て受け取った『失点イン・ザ・パーク』ECD太田出版)は、今年読んだ本で一番になりそう。リアルという言葉が、これぐらいはまる小説はない。ECDという名も知らなかったが、この人の言葉には嘘がない美しさがある。話は、アル中になり入院、彼女にその直後に別れを告げられ、失業し退院したあとのハローワークに通う日々は平凡な人が書けばただのどこにでもある話だろうけど、ECDには文章を紡ぐ言葉の美があるのだと思う。ラッパーでCDも出しているそうだが、私は作家のECDの誕生に注目している。
どうして、こんな本が新刊の平台に乗らないのか。せかちゅーの100分の1も売れないなら、本当に日本はダメなんじゃないのかな(オビの受け売りです)
今年は苗カメベストテンやめとこかと思ってたが、こんなのが出てくると出そうかなぁ。と思うんだよね。