すこし上向き

nae586252005-09-30

このところ少し良い感じになっている。それまでが、ウツ状態に追い討ちをかけるような事が続いてたが、それも向きが変ったかなぁ。しんどいことは続かないのだ。と思いたいもんね。
25日の日曜は武庫川街の草へ午後から出かけた。武庫川って大きな川で好きなんだが阪神電車の駅で降りることはないなぁ。はじめは迷って辿りつけなかったが電話して道を教えてもらうと、すぐにわかる。思ったとおりの古本屋さんで、入口の外までどわっと積んだ本の山、店の中も本が積まれて歩くのもやっと。一番、奥で加納さんがパンをかじりながら声をかけてくるのでみると、ノートパソコンで日記を読んでいた。漫画が多いが、じっくりみてまわるのに飽きない。途中、加納さんと喫茶店へ行き珈琲もごちそうしていただいた。古本屋で珈琲をご馳走してもらったのは、黒木書店とここだけだなぁ。「ARE」持ってますか?と聞くので、持ってますよ。と言うと、そうだここに加納さんは書いていた。当時は詩も多く載せていたのだけど、10号で終刊してから出していないそうだ。尼崎の出屋敷で生まれて『赤目四十八瀧心中未遂』を読んでいて、その話が最初はきっかけだったと思う。会ってすぐ「ほんの手帖」を渡すとじっくり読まれていて送りましょうか、と言うと嬉しそうに、そうして。といわれた。古本屋を続けていくのが、やはり並じゃないしんどさを話していても、感じる。前から、一度来てくださいといわれていたし行ってよかったなぁと思ったな。帰り際に武庫川の土手に下りて海側をすこし眺めていた。海を見たのも久しぶりな気がする。
それぐらいから、気分の良いことがすこしずつありだした。うんざりするような金欠も給料を貰ってすこし解消して、この夏まるで動かなくて覗くのも気がひけた、えらんだ堂の本がなんかスカスカしてるなと家に帰ってから納品書を見ると、まとめて売れてた。先週の連休で売れたらしい。店長にその話しをして、次に清算と補充の約束をする。これも6月以来だぞ。ひさしぶりすぎて、書き方を忘れるほどだもんね。今まで出し惜しみしてた本も、ちょっと気合入れて、えらんだ堂を作ってみよかと出してみる。売れた本を計算して領収書を作ったりね。急に秋らしくなったから読書の秋になったのかな。それと同時に、アマゾンから入金のお知らせが来た。なんだか金運がついてきた感じだよな。大した金額じゃないけどさ。えらんだ堂で売れた本の代金を貰い、補充の本を棚に入れかえているとすぐはなれがたい気持になってくる。大袈裟な言い方だけど、自分の子どもを並べているみたいな気持。すこしだけ本屋さんの気持かな。自分の棚を持っていて幸せだと、昨日今日はしみじみ思っている。