ウツモード

nae586252005-09-04

しかし、思い返せば全てはあの「新潮」4月号を28日に「ブ」で買ったことから、今週のうんざりする厄のような日々は、始まったんじゃないか。芥川賞をとった「土の中の子供」があるから、と200円で買って、その夜に枕本でパラパラ読んでると中に東京で餓死した親子の記事があり、その母親の日記を読んで、余りのひどさにガラガラと落ちていく音が聞こえそうなほど落ち込みモードになるのがわかったもんね。まして寝る前に読んだものだから、頭にえんえんと残りうなされそうになる。小説なんかより、現実に餓死していく日記の方が余程怖い。こう書いていても、オソロシイ。ひもじい思いで一日、せんべい一枚とお茶で台所に寝ていたお母さんの、できるならご冥福を祈りたい気持。
その日から、私の方でアクシデントが立て続きに起きたから、なにか関係があるのかと思ってしまう。気分はウツモードでダメ押しのようにうまく行かないことが起きる。今から行きますと電話すると、これから出かけるから当分来なくても良いよ。と言われ、出かける積もりで家を出てたので、ふらふらと大阪へ行くがお昼に味気ない店でドライカレーを食べた直後に苦しくなり油汗は出るしお腹が気持悪くて、おまけにすごい暑さで完全に夏バテがぶり返した。それでも阪神デパ地下で惣菜を買い、おいしそうな焼き豚を買って、そうだたまにはアズマさんに持って行こうと包んでもらい家の冷蔵庫に入れて明日行くつもりでいたら、家人に夜中酒のあてを捜すのに、冷蔵庫の奥に置いていた焼き豚を包み紙をびりびりに破られて、食べられてしまい、おまけにこれはどうしたこうしたと、夜中に言い合いになる。
それでも半分は残して、仕方がないのでパックだけでビニール袋に包んで翌日(金曜)に元町まで、夏バテの体をひきずっていくと、門はあいて看板は出ているのに思い金属製のドアが閉まって入れない。なんだこりゃ。持ってかえるのも嫌だし、海文堂の人にあげようかと思うが、忙しそうにお客さんの対応をしてるのでやめ、食べる気にもならず道端のマンガをホームレスが読み捨てたみたいな椅子があり、そこに置いて帰ってきてしまった。
その時は、まだ枕元に「新潮」は置いてあったんだけど、暗くなるのでどうしても「土の中の子供」を読めない。本も欲しいのがない。気分は落ち込みモードから抜けようとしたら、頭を叩かれるようなアクシデントがある。
で、土曜は雨が降ったり止んだり。仕事の日で、午前中は仕事をしてたが終り間際に片付けようとしたら、一分早いと時計を見られる。職場の時計は2分進んでいるのだ。
夕方、読書会があり『赤い子馬』スタインベック新潮文庫)を持って三宮へ。マンヨーが隣のビルにあり、探し物もあり入ると7時閉店で15分前なのに蛍の光がずっと流れて、落ち着かない。まるで追い出しにあってる気分で、店員も早く帰りたいみたいな感じでどよっとしている。しかし7時閉店、早くないか。人が来ないんだろうか。ロクに見れず出て、下のウェンディーズでフライドポテトとシーザズサラダとアイスコーヒーで軽く食事しながら「赤い子馬」を読んでいた(全部読んでいなかった)ら、携帯がなり嫌な予感がしたらあたりで、さっきカード会社から電話で引き落としできなかったから払うように云々と電話があったとか。27日に落ちるローンので忘れてたが、今までもそんな時はハガキが来てからそれで遅れてしっかり払っていたやつ。家人に、電話であやまるが、27日から今までカード会社は家に一度も電話してこないで、土曜の夜にわざわざ電話で催促するやり方にムカムカと腹が立つ。名のとおったJ会社で山下達郎がラジオ番組をしているスポンサーでもあり、そこのカードを使ってたが、一家団欒の時間を見計ってぶちこわすようなサラ金まがいの催促の仕方はどうなんだろうか。それで、先週の大厄が来た気分で、最悪。読書会は、全く気が入らず、二次会もビールがやけに苦味ばかりがあり電車でかえる時も、このまま家出してやろうかと思ったよな。
その翌日の日曜は、午後4時から職場の人と会い、義理の公演を見に行くので娘といつもみたいに出かけられず、ヒマなので月も変り8月に読んだ本リストも書いたし枕元や机周りの本を片付けた。「新潮」も本棚の下に並べてしまう。これ以上、枕元に置いてても中を開く気になれそうもない。唯一、読んでよかった『るきさん』は本棚にいれず手に取れるところに置く。ラジオを流しながら、本を整理して苗カメ日記も送って、気になってたものが片付いた。
それから、なんだか次第によい方に動きだしたから、やっぱり。なのか。昼前に買い物に行こうとすると、家人が車で行こうと言いだし思わず「ブ」へ。ここで平野啓一郎『一月物語』を105円で。『夜のくもざる』村上春樹が面白そうなので、これも。他の家族も結構買い、本を見てまわっていると気分が晴れてくるのがわかる。「ブ」を出て、ショッピングセンターでランチを食べるカフェテリアがあり、満席だったがすぐにテーブルがあいた。おお、ラッキーと座りオムそばを食べるとこれが結構いける。下の食料品売り場で、夕食や足りないものを買い、雨がふってるが今日は車だもんね。
午後から着替えて、神戸の裁判所の北にあるホールへ公演を見るがバレエは知らない人ばかりで、二幕を終わったところで断って先に帰れる。仕事がらみで行かないと義理が悪いので仕方なく見に行ったが、やはり職場の上司が揃って来ていて挨拶したからあとは帰ってもわからない。やっと、その晩はぐっすり眠れる。Jカードは、また落ちない時にサラ金のような電話があると困るし、財布から出してはさみで切って捨てた。顧客は大事にしないと、電話一本で台無しになりまっせ〜