プールサイド

午前仕事の日は、どうも気が重くなる。仕事場の担当の先生が替わるからで、このおっさんが夜勤明けで機嫌が悪いと、どうでも良いことでネチネチといじめまがいに注意する。今日も、そうでおまけに私も今朝は余り気分がよくなく「じゃかぁしい、更年期おやじが。やめまっさ」と、発作的に怒鳴りたくなり困った。若くて可愛い子が良いんなら、いつでも変ってあげるよ。普段している午後は、全然そんなことはなく嫌なこともないので週一度の午前勤務は、修行みたいな気分だね。我慢するのは、体に良くない。
ムカムカしながら仕事場を出て、家に戻りすこしやすんでから六甲浜手方面へ子どもの高校へ。三者懇談があるのだ。ここへ行く前にシーア内にあるジュンク堂で「本の雑誌」を今年はじめて買う。創刊から30周年なんだと表紙に書いてあり、そんなに経ったのかぁ。と、しみじみして手に取ると戻せなくなった。この雑誌をはじめて買ったのは21歳ごろだったから、25年はずっと読んでるハズになる。神戸でOL時代、会社帰りに暗い気持をひきずって本屋でよく捜したなぁ。あの頃も仕事がいやだった。今よりも、もっとやめたかったような気がする。4年前ほどは「本の雑誌」もほぼ毎月買ってたのに、今は年に何回かしか買わない。目黒さんが発行人を引退してから、どうしても以前の読者な私は今の変った誌風に馴染めないんだろなぁ。それに、あの頃より、ずっとミニコミやフリペを探して読んでいるから、興味のあるモノが他にもあるんだろうね。手に入りにくいミニコミは見つけたら、殆ど買ってしまう。で、ジュンク堂で思い出せば去年の12月以来に本の雑誌を買って、六甲ライナーに乗って高校のある駅で降りると、新しくできたプールが夕方の日に照らされて、広がっている。なんだか、すごく久しぶりにプールサイドで人気のない水が張られたプールを見ていると、ひどくなつかしい気分だった。久しぶりにプール行ってみようか、と子に話してたな。