雨の京都

nae586252005-05-12

仕事の都合で、今日しか行くことができないので朝から雨ふりで気分がすすまないのを、えいやっと押し上げて京都へ行った。雨の日は、出かけたくなくなる。
どうしても三月書房へいかなければ、気になっていた。なにがって、それは去年から約束していた「いかなごの釘煮」を持って行くこと(笑) 去年、随分とよろこばれて今年も一番にタッパウェアーに入れておいたのに4月は結局行けず、冷蔵庫の奥に置いたまま。しっかり忘れないように鞄に入れておいたんだもんね。京都へ着くと、肌寒い。雨だし、まっすぐ行く積もりだが手前で、ふいと湯川書房に寄る。うまく居られて、ほんの手帖を渡してしばし世間話し。車谷さんの様子などをあれこれ。『車谷長吉 絵文』はまだ印刷しておらず、編集はできているとのことで、七月までには出来上がる予定。定価が高くなり、100部限定だけど予約が半分はあるらしい。私も、一冊買う予定。
湯川さんを辞して、そのまま三月書房へ。宍戸さん、まだで3時過ぎに来られる。二ヶ月ぶりにここへ来ると、本のすごさに目うつりする。ほんと、ここは良い。宍戸さんにも、ほんの手帖といかなごの釘煮を渡す。ほんの一冊にある『銭金について』の書評が良いね。と言われ、坪内さん先週来たよ。とかで、解説を車谷さんが指名されたことで、そうやろうね。と話していた。深夜叢書から宍戸さんの本が出ていることを斉藤氏がらみの話しで、私が千駄木のお宅で話した時、大分、車谷さんが興味を示してあれこれ聞いたことを言うと、そうか、これで点がつながってよかったね。なえさんは、つなぎ役をしてくれた。と誉めてもらった。別に、そんな積もりもない世間話みたいなもんですよ。と言うと、それでも変りはないよ。今度は、ここにも来られるかも知れないですね。というと、心なし宍戸さんも期待しているような感じだったな。
結構長くいて、古井由吉『木犀の日』(講談社文芸文庫)を買う。『本屋さんで散歩』が売れていて、今度補充してと、ありがたい注文も受けた。これで4回目だ。
足が、疲れてきてスマート珈琲店で珈琲とチーズケーキを食べて休憩。帰り道に錦市場で、手作りの、ちりめん山椒と天ぷら、かりんとう等を買って夕食のおかずに出す。帰る時、駅を降りると夕焼けが見えて雨はあがっている。