子どもの日は

nae586252005-05-05

ゴールデンウィークの間、やっとというか仕方なしにという感じもあり、4日は京都へ家族でドライブして遊んだ。テレビで紹介していた、大原野神社という田舎の中にある小ぢんまりしたところへ朝から出かけたが、意外なほど良いところで日頃、田舎風景を見ない子も大喜びだったな。京都もすこし脇だと、こんなに田舎があるのだ。(別に田舎をバカにしてるわけじゃありません。田んぼも畑もないところで生まれ育ったのはどちらかというと損です)田植え前の水を張った田が、良いなぁ。京都を車で走り回り疲れて帰ったが、せっかく京都へ行っても自分の行きたい本屋方面は家族と一緒なので、全然いけなかった。ま、家族サービスする日は諦めるしかない。
今日は、三連休では終わりだし昨日山道を歩いて足も痛いしで流石に出かけずにいたが、昼前に西宮「ブ」へ行こうか、と家人に言うと、ヒマだったらしく車で行く。ここ大きくて本も沢山あるんだが、足の便が車でないと行けない。昨日に続いて暑いピーカンの晴れでクーラーを入れた。「ブ」に到着すると、ものすごい売りの客がいる。連休の間に売りに来た人が多いのが、本が変わっているのでわかる。某日記などで捜している『風に吹かれて』集英社文庫を見てみるが、ない。新潮文庫はあるし他の集英社文庫はあるんだけどね。ここも業者?がパトロールに来てるんだろうな。しかし思わず良いのもあった。石垣りん『夜の太鼓』(ちくま文庫)と角川春樹事務所文庫の詩集があり思わず読みこんでしまう。りんさんの詩は、なんだか女性でよかった。と思うような気持になる。現代詩では、一番好きかも知れない。詩集の方は、年譜もあり、家族のことも赤裸々に書かれていて回りに死んだ人が多いことや、14歳から銀行に事務見習で就職し55歳まで働き詩を書いていたことなどを知る。あの、きりっとした詩は男性中心の社会で学歴もなく薄給で働く中で書かれたことは、ちょっと今では想像つかない自立心があったんじゃないのだろうか。
それも石垣りんという詩人を知った『表札など』を読んだ時から、すごいな。この人。と感じたことから始まっている。誰が売ったのか知らないが、お蔭で良い本が買えた。ネット屋かセドリ屋か「ブ」めぐりして値踏みして、本を金儲けにだけ買うのは別に私はどうでも良いけど、本が金にしか見えないモノはいつかは、金のために本に倒されるんじゃないのかなぁ。手に取った本を開いた時に、これ良いよ。としあわせを感じることも結局、売ってしまっているんだろう。なんて言っても私はネットで本は買わないしヤフオクもしたことがないし、する気もありませんが。この石垣りんの本を持って、土曜の旅本にしよう。