大脱線

nae586252005-04-25

なんて言うと「ふざけるな」と被害にあわれた人に怒られそうだ。尼崎で、JR車両が脱線事故、朝テレビが突然ニュースになり、それからは夕方までずっと特番だった。尼崎は最寄駅から4つ目という近さで親戚の家もある。それに夜になって知ったけど家人の務めている会社の同僚が乗っていたらしく、出社せず音信普通で多分ダメなんじゃないか。と話している。会社は尼崎それもJRの駅前にあるのだ。島根から出てきてアパートに一人暮らししてた23歳の若者だとか。助かっていて欲しい。
ニュースを見ていたが余りにも現実はなれして実感がない、休み明けなので用もあり電車に乗るが、その前に郵便局で「ほんの手帖22」を郵送した。今月も作れた。朝メールを見ると昨夜送った某連載一回目の原稿のダメ出しがあり、しばらくファイルを出してなおしてプリントアウトした紙もバッグに入れて出かける。どうもモニターで見るとつかみにくくて紙に打ち出して読み直すのですね。自分じゃ気付かない文の書き方の下手さを丁寧に教えてもらうのもひさしぶり。二年前ほどは、よくなおされたなぁ。余り進歩してないのかもしんないね。それでも読みやすくてリズムのある面白い文。ともほめてもらった。わ〜い。
電車は神戸行きだが、事故の影響で8分遅れ。車内で原稿の読みなおし、字が小さくなったままだが老眼じゃないのでメガネなしで読める。隣では、思い切り腕を伸ばして本を読んでいる老婦人がいた。三宮でおりて、新幹線のキップを購入する。あと住民票が子の学校の学費軽減用に必要で市のサービスセンターで取り確定申告書の控えをコピーする。確定申告は、例え赤字でもしないとやはり公的な援助を受ける時も受けれず困る。今年は去年より税金を倍ほど払うんだから、高い学費はやはり私学助成を受けれるなら受けるべき。来年なんか大学だから、それこそ大学の費用払ってホームレスになるんじゃないだろかと冗談でなくおもっちまうよ。日本のがっこ、高すぎるぞ。
そのあと元町まで行ってカフェ・アズマでコーヒー。ちんき堂も覗いたけど、戸川さんおらず前に買わずに帰った「ガロ」まだあったので200円で買う。初ガロだ。これには、つげ義春がマンガを書いて人気が出たことは知ってるが、ちんき堂のはビニールにはいってんので、目次が見れないからわからない。好きな人には、カリスマ的人気らしいけど私はほんとその辺のマンガは読まないなぁ。前にサンデーの復刻だったかで「李さん一家」という戦後すぐのような背景にアパートの二階に勝手に住みだした話のマンガを読んだぐらいかなぁ。
本も一冊も持っていない。私とは世代が違う感じが強いし劇画は苦手なんだよね。「ガロ」を買ったのも、いしいひさいちが描いていたから。今読むマンガは、この人だけ。
本を買ってて偶然だなぁと思うのは、このあと海文堂で『私の体を通り過ぎていった雑誌たち』(間違ってないだろうか)を新刊台で読んでたら、ガロの章があり、ふーんそうなんだ。と教えてもらった気分になった。この本を読んでると、多分本人には普通な東京の都会で住む本屋へ子どもの頃から欲しい雑誌を読めた「都会さ」を否応なく感じる。だって歩いていける街の本屋にふつーに「ガロ」が置いてあるんだから。しょっちゅう立ち読みできて、定期購読してる雑誌が幼稚園からあって、それって一体。と田舎に住む読者は思うのだ。私は田舎じゃないが、都会でもない中途半端な地方都市の端に住んでたから歩いていける本屋はあったが数も内容も比べもににならないもんね。神戸の都会になる三宮へ大きな本屋歩きできたのは私立の女子高に入って電車通学しだしてから。雑誌の定期購読ってはじめてしたのは自慢じゃないが20代になって「本の雑誌」がはじめてだ。私の両親も本好きな方だけど本屋が配達に来たことなんか一度もない。定期購読したことないと思うなぁ。それでも本はお金払って買ってたから家には本や雑誌はあったから良いかもしんない。今は図書館を本屋代わりにして、ベストセラーを順番争いして読む主婦は節約上手で読書家な賢い主婦らしいから、子どもがおこぼれに読みたくっても本が家にないので読めないもんね。出たばかりの新刊を入れさせて一番に予約して読んで、感想をネット書店に書いて出してポイント取る主婦の方もいるみたいだが、せこいのひとことしか思い当たらない。ケチでせこいがセレブ気取りな主婦って、こんな人等のことみたい。(ビューーーン)