春の宵

nae586252005-04-16

この頃、飲み会が続いている。一週間で3回もあり、まぁビールが飲めるのは嫌じゃないので、いそいそと出かけて行った。14日の夕方も松山から出てくる友人と会うのに元町へ出て行ったが、ちんき堂で時間があったのでふらりと入ってしまったら、あちこちにパネルがあったり、おかしげな展示があり聞くと「根本敬祭り」とかをしている真っ最中なのだった。根本敬って、そういわれてもマンガ読まない私は知らず、見れば見るほどなんとも男性器あり、その関連モノその他もろもろ、つまりやらしー系(ポルノじゃないのはわかるが)マンガとでも言うのか、わたしにはとてもお近づきになれないものばかり。戸川さんが、それ良いよ、とお茶碗を展示してあるのをしきりに触れとすすめるので、手に取ると中が女性器の絵で外側が精子が無数に描かれていて、思わず手をふいたな。つまり、好きな人は非常に好きなんだろうマンガです。15000円の自筆のイラストがあり、高いと言うと「これ印刷ちゃうで」とバカにされた。その世界では、有名なんだそうだ。でも私はいらないが。
ここではじめて「ガロ」を戸川さんが出してきたので、読んだけど今まで読んだことなかったんだよね。声高にこの誌名を今でもほめる中年の人を沢山知ってるせいで、今まで読む気も起きなかったが、はじめて読んでみると面白いものがある。マンガ雑誌じゃなけりゃ、欲しくなったのに。いしいひさいちが巻頭に描いてるのがすこし汚れて200円なので、買うよと言うと、買わなくて良いと言われる。無理して買うなってことだそうだが、欲しくなったのになぁ。お言葉に甘えて買わずに出たけど。根本敬祭りは、4月いっぱいしているらしい。
ちんき堂を出て、海文堂で待ち合わせをして友人と半年ぶりに会う。「本の雑誌」が出ているので、すこし立ち読み。「本屋大賞2005」も隣にあり、これも読んだけど去年の方がインパクトあったなぁ。私が読んだのは、『対岸の彼女』と『明日の記憶』だけ。書店員って、実はベストセラーが好きなのか、と思うような本ばかり。本読む時間もお金もないのかと思うような気もしてくる、おっと思うような本がほんとに一冊もない。これだけは海文堂の店長は、まだ読んでるんじゃないかなぁ。ベストセラーはえらばないだろね。
対岸の彼女』の角田光代さんのインタビューが「クロワッサン」にあり、子どもの頃ひどいいじめに会っていたことを知った。幼稚園で、声が出せずトイレに行きたいと言えず毎日、おしっこを漏らしていたことも前に書いてた。そういうの、わかるな。私も幼稚園で担任の先生に、きついいじめを受けて卒園する時は自閉症だと言われた。なにしても恐い先生の見張りの目が追いかけて、やり玉に挙げられて皆の前で怒られていた。全然、しゃべらなくなってたんだと思う。あの意地悪な女の先生、今でも顔も名前も覚えている。インタビューでは、堂々の同棲宣言もしていた。料理を作って、毎晩一緒にお酒を飲むのが楽しみって、良いね。