一葉の手紙

六月も後半、だんだんと本がらみの予定が入ってきた。私用も合わせると毎週なんのかの
出かけて行く事になりそう。それは良いとしても困るのが、この夏の暑い時期に出かける
ことで、汗だくになるし疲れるしおまけに着いた先が冷房ナシか野外とかだと本当に困る。
それも年々、しんどくなってきて夏のイベントは極力、避けるようになってしまった。
東京も以前は夏にも行ったが、今は全く行く気力が無い。山手線に夕方満員電車に乗るだけで
倒れそうになるから(決して大袈裟で無いです)普段でも夏は出かけるのが極端に減るからね。
いい年になると、暑さで外で倒れることの無いよう自分で気をつけないといけないのだ。
なんだか言い訳を延々としている気分になってくるなー
まぁしかし来週末にある、神戸関連の集まりには行く予定にしている。夕方だし会場は画廊で
冷房も効いているだろう。ちょっと関係者にきいてみたら、予約がほぼ一杯になってるそうで
当日参加は無理そうだと言われ、予約した。他にも今週末に父の日と私の誕生日兼ねて芦屋へ
ステーキを食べに行くのが決まり、7月も大阪へ出ていく予定がある。8月は、まだわからない
けど出来たら遠出はしたくないな。行くとしたら、せいぜい古本屋ぐらい。
今日は夜にテレビで「開運なんでも鑑定団」に、樋口一葉の激怒の手紙とかあり何じゃそりゃと
思ったら、どこかの焼肉屋のおやじが出てきて祖父が書いた原稿を一葉に送りつけて読んで感想
を書いて返事をくれと手紙を出し、その返事が遅いと文句の手紙をまた出して一葉が激怒して
手紙を書いたのらしかった。しかしもしその祖父が芥川や漱石に自分の原稿を送りつけて返事が
無かっても当たり前だろう。女が小説を書いて珍しいしひとつ自分のモノを読ませてやろう。てな
馬鹿にしたのを感じる。明治だしね。焼肉屋のおやじは、おそらく一葉の手紙の内容を読めなかった
んじゃないか。わかってたら、恥ずかしくて出せないよ多分。素人の下手な原稿を高名な作家に送り
つけたり持ち込んだりするのは、割に多いらしい。一葉は亡くなる数ヶ月前にこの手紙を書いている
貧窮の極みで死の病についている時に、お構いなしに返事を催促されて読みたくもない原稿を読んで
返事を書くのを思えば、本当に気の毒だ。それが600万以上の値がつくんだから余計可哀想だよ。