モトコーの冬

nae586252015-01-31

一月も終わりだ、なんやかや正月明けからうるさいことあり、思わぬトラブルもありの
なんだかしんどい一月だったよーな気がするなぁ。
その月末の冷たい雨の日の夕方に、今年初めて友人Mさんに会うので朝からまた買出しを
してカレーを煮込む。家人が弁当や買った惣菜全部ダメなのでかれこれ二十五年以上、こう
して出かける夜ごはんを作っている。勿論仕事してても同じで、仕事場でそう話して呆れら
れたことも何度もある。作りおきをレンジでチンも嫌いなので、カレーやおでんを作っていく。
たまに泊まりがけで旅行する時は、娘が代行して作る。わたしが先に死んだらどーすんだろね
朝から仕事で夕方から職場で忘年会とかな日が何年か前にあり、皆そのまま残っていたが私だ
け家に帰り、カレーを作ってまた電車に乗って職場に戻った時も、びっくりされたなー
レトルトカレーは犬のえさと言って口をつけないし。お前いったい何様じゃだよほんと。
それで何とか雨も止んで、元町へ夕暮れから出ていった。暗くなって街を歩くのは今年はじめて
かもで、なんだかうれしい。友人と会う前にモトコーを歩いて古本屋を覗いたり新しいダンス教室
が出来てるなぁとかウロウロ見てああそうだ。とハガキが入る小さな額を買った。それは明日に
長年親しく話し相手になってくれていた朝にいつもコーヒーを飲みにいく喫茶店のお姉さんが辞め
ると聞き、二十年は前から親しくしているし大好きなお姉さんなので何かお別れにプレゼントを
したかったから。しかし何をしたら良いか、もひとつわからない。大丸で花瓶とか買おうかとも
思うけどデパートで大した金額も出せないで陶器を買うぐらいなら、前もって本物の陶器を捜して
買いたいとか(本当にデパートの陶器て金額と合わないひどいの多いと思いませんか)もうお花に
しようかとか迷っていたが、手持の絵ハガキ岸田劉生の麗子像のきれいなのが出てきて額に入れ
て包装して渡そうと思った。なんとなく、絵を見て思いだしてくれるかなと言う気持もあったし。
友人と待ち合わせの時間が迫ってくるし、額の丁度良いのが無いというか店がないし結局百均で
木枠の額を買ってしまう。友人と、居酒屋で新年会もどきにあれこれお互いの親のことや家人の
ことなどしゃべって楽しく過ごし、家に帰ってからその額をカバンから出し麗子の絵ハガキを入れ
るときれいにはまってそれは良かったのだが、我ながらケチくさいのに落ち込みそうだった。
お金が無いわけじゃない、財布に用意していったのが何となく切りが良すぎて一万円札を使うのが
勿体ない自分に、うんざりもした。ぴったり十万円思わぬ収入があり財布にあったのを使うのが
勿体なかった。
でもこれじゃダメだと、友人と飲み代を払うのにロクにお札も見ずに出した。それで十万の呪縛から
やっと開放された気分になり、少し気がホッとしたんだなー やれやれ
今朝、いつもの喫茶店へいき、お姉さんに絵ハガキを額に入れて手紙をそえて花柄の包装紙に包んだ
のをお疲れさま。と渡したら少し泣かれてしまった。こちらが泣きたい気分だった。こんなのしか
渡せられなくて、ごめん。コーヒーを飲んで帰る時に、お姉さんがコーヒー代を出してくれていた。
丁度その時、お店の私と同年代の妹みたいな女の子が交代で来てすぐ、お姉さんにお別れにと同じ
ような包装した物を贈っていた。それでああもう一人いたと、すこしホッとして店を出た。
出る前に、長い間お疲れさまでした。と言っていたな。