夫婦善哉

朝から今日も雨ふり。土曜の夜に、宣伝で知りこれは見ないとと楽しみにしていたテレビドラマ「夫婦善哉」をみる。織田作之助原作の有名な大阪モノ小説。ダメなぼんぼん男の柳吉と、しっかりもんで美人芸者の蝶子、この蝶子はんが上手いし着物が似合っている。なかなか役者選びがよろしいし、柳吉が勝手に貯金通帳を持ちだしてミナミで遊び使い果たして帰ってきて、ぼこぼこに蝶子にやられるところは、おかしかった。大阪ビイキも少しあるかもだけど土曜の夜の楽しみができたね。
夫婦善哉」は前に読んで意外なほど面白くかった。その時に、二つ井戸の天牛が出てきて今もある天牛書店の最初の店だとか、いろいろ興味が出て調べた時に天神橋の天牛書店の店長と親しくなり丁度、百周年記念誌を作っていたので少しお手伝いもした。大阪の街てのはなんせ古いものをあまり大事にしないしすぐ新しく建てる道路を作りつぶしてしまうので、二つ井戸の跡形も無いし風情も無くなって、やたら風俗の店が建ってたりする。法善寺はなんとか保護しているが、織田作が生きていた時とは、すっかり変わっているだろう。まぁそれも大阪気質のひとつなのかも。
テレビに何度も出てきた自由軒の名物カレーは、大阪に避難して住んでた時によく食べた。あの生玉子が苦手だったけど、おいしかった。