さようなら勘三郎

今日は朝いちばんに、テレビのニュースで中村勘三郎さんが亡くなったことを知る。ガンから肺炎を併発、57歳の死はどうしても早すぎるし本人も無念だろう。
歌舞伎は好きで、何度も舞台をみたが勘三郎を一度だけみた。そんなに大きくない体で顔もやや大きいし美形とは言えないが、これほど自在に踊り演じる役者もいない。偉大な父の血を受けて自分の芸を持っている人だった。惜しい人ほど、早く逝くと言うけどそんな人だと思う。よく役者は親の死に目に遭えないといわれるが、二人の息子は京都の南座で公演をして死に目には遭えたらしいが、すぐ京都で襲名披露公演をして父とゆっくり一緒にいることができない。勘九郎(どうも私は勘九郎と言えば勘三郎になる)や七之介がまだ子どもの頃よく親子で遊んでいるのをテレビで見たな。七の方が、もしかして父の血を受けてるのが濃いかもとなんとなく思うようなのがある。兄は重責がしんどそうだ。あの軽妙な踊りは他の人には出来ないだろう。人柄も慕われていたし。
 あの世でも舞台に立って踊ってるかも