さびしい雨

ちょっと梅雨の走りのような雨が一日降っている。なんだか今日はね、日頃は余り出さない話をしてみよう。まぁわかる人にはわかるだろけど仕事は某介護系の仕事をしている。かなり前に資格はとってたけど、これもたまたま病院系の仕事に就職してたのでずっと資格あれど仕事してなかったのが、二年前に仕事やめて何となく今の介護系事業所で採用されて、あっちこっちの老人在宅の家へ訪問して仕事してるのだ。
まぁ今日も半年前から行っている某住宅へいつものように訪問したら、鍵は開いたままで奥の部屋でTさん(90)がひとりで寝ていて、あれちょっと変だなと思った。いつもは寝てることはないし何とか歩ける程度なのに、ベッドまで行くと、二日前に転倒して寝たままでいる。と言い、今日まで水も食べ物も食べていない。と、か細い声で寝ながら言う。それはちょっと大変だ、病院へ行かないと。と家族へ知らせたの?と聞いたら、電話で知らせたけど誰もまだ来てない仕事で来れない。とかでとにかく何か食べて水分もとらないと。と、食事をすすめても欲しくない。後で食べると言う。帰る時も寝たまま声だけ出して手を振るけど、嫌な気持になって仕方がない。会社にも報告しても様子をみる、家族も同じ。高齢だから。て、それじゃ見捨ててるのではないのか。夜中にひっそり一人で寝たまま死にかけているようで、気になって頭からはなれないのだよ。事実そうかも。仕事なんか休んで来いよ、遠いところでもないのに。仕事に私情ははさんだらキリがないけど、生身の人間だからそんな風にできません。
死ぬ時は、ひとり。て言うけど、本当にひとりきりだとちょっとさびし過ぎるだろう。