トマトのお返し

nae586252007-08-16

母方の田舎の京都から今年もトマトを送って来たと、母親が電話で言うので暑い暑い(これしか言うことなくなるよ)中、実家へ娘と行く。このトマトは路地モノでお日様の味がするようなおいしいトマトで皆好きだ。お盆休みは私は今日までで、えいやと出てきたついでだと駅へトマトを半分分けて持ち電車に乗った。
元町でとにかく一度、見てみようと本屋の美術書コーナーで、マン・レイの画集を捜し一冊だけあった河出書房のを引き出して見たら、絵描きだと思いつつもしやと疑っていた、女性のスタジオ写真が多くあったので写真家なのだと知る。まぁなんでも知らないことは海の広さほどある。一冊しかなかった(見えなかった)のでもひとつよくわかりにくいが、この後に思わぬ出会いがあった。
本屋を出て、カフェ・アズマでアイスティーを飲んで他にお客さんもおらず、トマトを二つ出し渡すと、マスターが丁度トマトが欲しかったらしく随分と喜ばれた。お返しのように、『ミスター&ミセススミス』と『フライドプラン』(本当は英語)DVDを貸してもらった。これでしばらく映画が家で見れる。そのうちに、ワックンさんらが入ってきて、すかさずできたての、ほんの手帖展のハガキを渡した。帰り際に何気なくマン・レイの画集の話をしたらアズマさんえらく元気な様子で、本棚の引出をひっぱって古いアメリカの雑誌「ハーパーズバザー」1940年代のをごそっと出し、その中のマン・レイの写真をあれこれ見せてひとしきりウンチクを聞いた。すごいブツがすぐ出てくるから、ほんまにね。古書価は高いとかで、前に大丸でしたハリウッド衣装展の資料に貸した時の付箋がついていた。今日は、そんなので少しだけマン・レイの写真に触れたのだった。まぁ、こういう世界は多分狭いよーな気もする。
夕方は、酒屋の友人をさそって本山方面の、焼き鳥まさへ初めて行きお疲れビールを飲む。外だけじゃわからないが、中はなかなかおしゃれで焼き鳥屋ぽくなくジャズが流れている。暑気払いのビールを飲んで友人と思いきりしゃべると、いつの間にか長い夏の日も暮れている。明日からお仕事だ。