12年

nae586252007-01-17

震災から12年、干支が一回りした。あっと言う間みたいな気がする。パジャマ姿で裸足で二階の窓を割って外へ出たのが今頃だった。あの日は雨は降ってなかったが小雪の舞う寒い日だった。ぺしゃんこになった家は今は、跡形もなく両親名義の駐車場になって私の車と弟の車を置いている。(安いけど車庫代は払ってる)隣は空き地のままだ。他のコの字型に建っていた建売住宅は、皆新築した。10年目までは結構あった空き地も阪神間のマンションラッシュで全てなくなったな。今や、この辺はまた住民が増え続けてるらしく、高層マンションがどんどこ建ち続けてる。空き地なんて、まるでない。勿論、畑、田もないけど。子どもにとったら遊び場のない土地だろうね。
そう思えば、朝いつも散歩して残った空き地に咲いていたコスモスや菜の花の野草が咲いていたところも、いつの間にか整地してしまい楽しみがなくなったなぁ。どうして土地の高いところは土を見るとコンクリで固めて人の手を入れたプランターに植えた飾り物みたいな花に替えてしまう。桜は公園に沢山咲いてるが、自然に咲いた花の美しさをわからない野暮な役人が根こそぎ引き抜いて回ってるみたいだ。
やっとと言う感じで、今年始めの「ほんの手帖」37号を作る。何号かわからないので前のをいつも出して確認してるが、ちょっと続いてるなぁ。と自分で感心した。初号は2003年6月10日に発行した。毎月は出してないけど、二ヶ月以上空くことはなかった。一応ファイルに全号保管してるのでガバッと出して見ると日記なんか忘れてた事が多く、1月など同じようなことをしていて可笑しくなる。前のミニコミ作りも入れたら5年以上こんなことしてんだよね。自分でも好きなんだなぁ。と作ってて思うことある。作って、とりあえず書肆アクセスに送り。初めは3年前にふらっと中に入って畠中さんに挨拶して、持ってた、ほん手をたまたまて感じで渡したら気に入って貰ってそれから毎月コピーしていただいて店頭に置いてもらった。今は20部コピーして月が替わる時は全部なくなってます。と言われる。ほんまかいな。と思ったもんな。
今朝は、冷たい雨が降って暗い朝になった。テレビで神戸の公園でろうそくの灯を切らさずに点ける人の姿を映している。私はその場には行かないが、そっと手を合わしてまた、この日を迎えていた。