東京タワー

nae586252006-04-08

絶好のお花見日和が続いた。青空に桜の花は、ほんと似合うなぁ。晴れた日は、毎日出かけてカメラを持って桜を見に歩いてた。今しかないから、桜は。ほぼ満開。
三月書房で朝日新聞の夕刊に桜の記事があるの知ってるか?と訊かれたが家は朝日で、同じ記事を昨日読んでて話が合う。角川春樹が吉野の桜に魅せられて別荘を持ったことや、そこに中上健次も呼んだこと、その日は坂口安吾の桜の小説のことで結局、三日間毎夕読んでた。こんなのは読んでておもしろい。
おもしろいと言えば、金曜に銀行へ行くので出ていった時に本屋で新しい「早稲田文学」3号を偶然手に入れたな。フリーペーパーになってたのは知ってたけど、今結構配布されているらしく、三月書房では無くなっていた。大判で字が読みやすいし、書き手が豪華でただのフリペじゃない。これを「いちぜん屋」でA定食を食べながら読んでたが、やっぱ神戸の洋食は旨い。と、あらためて思った。この日は「本屋大賞」(本の雑誌社)も買ったな。大賞とった「東京タワー」のリリーフランキーさんのインタビューで、わざと指紋のつきやすいカバーにしたり金箔にしたり、ブックオフへ売られない本にしたかったとか。そういえば、白地で金箔だ。汚れた手で触ると、すぐ指紋がつきそうだもんね。で、用事を済ませて家に戻り、コーヒーを飲んでから仕事へ行った。この夜は、良い天気で帰る時は真上に半月が出ていて、ひとりで帰る道に提灯がついた公園があって、ふらりと寄ると桜が満開。花の間から、お月様が見えた。ひっそりと誰もいない小さな公園で、お月見をしたのだ。
子どもがオリエンテーリングとかで泊まりで居ない。テレビで「東京タワー」こちらは江國香織の方の原作の映画をしているのでビデオに録っておく。つい先日、「ブ」で本を105円で買ったのも不思議な縁。こちらは指紋がわかりにくい黒字のカバーだな・・・すみません江國さん。作者にしたら「ブ」に売られるのは、古本屋に売られるより嫌かもしんない。
映画は、土曜の午後に仕事から帰ってからひとりで、こたつに入って見たが、まぁ不倫の映画です。黒木瞳は、不倫モノの映画が多い。相手は岡田准一で映画では20歳差になっている。なんだか黒木瞳がおばさんになっていた。若い頃の可愛いのを知ってるから仕方がない。岡田君は「タイガー&ドラゴン」ではじめて役者で知ったけど、生憎、世間とズレてんのか、この手の若い人妻キラー系の男子は私には、さっぱりでなんとも思わないんだよな。職場のおばさんは、ヨン様からはじまり、この辺のちっとも名前を覚えられない若い子の出てるあれがどうとか話してるけど、皆、20歳以上差(30歳差以上も結構いる)があるなぁ。別に誰が誰のファンでも、どうでも良いが自分の息子みたいな可愛い男の子を黒木瞳になってキャーキャー言うんだろうか・・・実際ありえないとは思うけど余計なお世話ですね。はい。あの映画では、私は寺島しのぶが一番良かった。おばさん役がシブイし上手いもの。松たか子より良い味がある。
まぁ、映画見て勝手なこと思うのは見る側の特権で、その後、本も読んでみたらずっと本の方が良い感じがした。東京タワー、見たことないなぁ。